ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

日本

天の岩戸(古事記・日本書紀)

アマテラスは太陽の女神で、スサノオはその弟で風雨の神様です。スサノオの非行にうんざりしたアマテラスは怒って洞窟に隠れ、大きな岩戸で入口を閉ざしてしまいました。 太陽の女神が隠れてしまったので、世界は闇に包まれます。神々は相談して、洞窟の前で…

新しい群馬名物、まんもす焼き(みどり市)

◎まちのブランド「マンモス焼き」って… 群馬・みどり 2009年6月28日19時34分 http://www.asahi.com/travel/news/TKY200906270176.html 群馬県みどり市の岩宿博物館近くの売店で売っている「マンモス焼き」。1日に100個売れる日もある人気商品だ。 旧石器…

雪じゃなくて塩!

大きな地図で見る 三ツ子島は呉市の倉橋島の北にうかぶ16ヘクタールほどの小さな島です。この島は写真のようにねんがらねんじゅう白いもので覆われているのですが、なんと、これ全部塩なんだそうです。 この島は1956年から人が住んでおらず、今ではメキシコ…

今年の積雪を占う飯山地方の言い伝え

http://mytown.asahi.com/nagano/news.php?k_id=21000000811240006 カマキリがいつもより高いところに卵塊を作ると大雪 神戸(ごうど)の大銀杏の黄葉が色鮮やかで一気に落ちると大雪 「初雪が早いと少雪」 「竹の伸びが大きければ大雪」 「晩秋から初冬に雷…

食べられる土

滋賀県下近江国野洲郡大篠村と蒲生郡鐘村との境にある星ヶ嶽という山に、食べられる土があるというので掘りに来る者が多い。その味は甘くて麦の粉に良く似ており、食べて腹をこわす者もないが、衛生上はどのようなものかと、村の戸長が滋賀県庁へお伺いをた…

兎の取り方(参考>西丸震哉『山の動物誌』実業之日本社)

小枝のついたままの竹の棒を持って、あと数メートルのところまで兎に近づく。ここで竹の棒をぶんぶん振り回すと、鷹の羽音に似ているため、兎は驚いて雪に穴を掘って、頭だけつっこんで隠れたつもりになる。そのまま棒をふりまわしながら近づいて、ひょいっ…

熊の胆(参考>西丸震哉『山の動物誌』実業之日本社)

熊の胆は熊の胆嚢であるが、豚のものと見分けがつかないので、山で熊を撃ってもその場で解体してはいけない。丸ごと担いでもってかえり、買い手の目の前で取り出さなくては価値を失う。

熊の糞(参考>西丸震哉『山の動物誌』実業之日本社)

熊の糞には植物の種がゴマのようにちりばめられている。そして何より人の糞とちがうところは、人の糞なら上に紙がのっているのだ。

宝珠の玉(参考>西丸震哉『山の動物誌』実業之日本社)

狐が持つ宝珠の玉というのは、狐が食べ残したウサギの尻尾が発酵して光を放つようになったものだ。狐の巣穴にころがっていることが多い。

蒲団(ふとん)の由来(参考>世界ふしぎ発見 2000/07/01)

江戸時代まで、蒲団の詰め物には蒲の穂綿が使われていた。だから、ふとんを蒲団と書く。

オオクニヌシとスクナヒコナ(参考>世界ふしぎ発見 2000/07/01)

オオクニヌシは別府から四国へ温泉をひき、死んでしまったスクナヒコナの神を温泉にひたして蘇らせた。 オオクニヌシは土地土地の女を訪ねる旅にホトヅラカズラという殺虫作用のある草を持ち歩いた。 # ホトヅラカズラは調べてみたが何のことだかわからなか…

加賀持妙院の妙蓮(参考『ものと人間の文化史21・蓮』)

弘法大師入唐のおりに、厥賓国から来た高僧 般若三蔵に面会して妙芬陀利華(みょうふんだりけ:蓮を意味する梵語)の種をもらったと伝えられている。帰国した弘法大師は北国教化のかわきりに加賀を訪れ、杖で地をうがち、瓶から水をそそいで池を作り、三蔵大…

近江妙蓮(参考『ものと人間の文化史21・蓮』)

滋賀県守山市の田中家の蓮池には一茎に十二も花を咲かせる多頭蓮がある。この蓮は、達磨尊者がインドより中国へ持ち帰ったものを、慈覚大師が入唐したおりに種をえて日本に伝えたものとされている。応永十三年(1406年)七月、田中左衛門尉頼久が九顆の駢蔕…

柴又の帝釈天の本堂の外にある獏。象にも似ているが、よく見ると爪が鋭くたてがみがある。実在のバクにはこのようなたてがみはないが、悪夢を食べる伝説の獏は、しばしばこのようなたてがみを持つ姿で描かれる。獏についてはここも。 1.2004-08-24 - ネタ袋 …

海坊主と蜃気楼

さるスジから蜃気楼の写真をもらった。なんとか博士が撮影したもので、沖を泳いでいるシャチの姿がゆがんだものだろうということだった。なぜシャチだとわかるんだ、という疑問もないではないが、シャチでなければクジラかイルカといったところなのだろう。…

ヘビイチゴ(参考『和漢三才図会』)

ヘビイチゴには毒があるという話は誰でも聞いたことがあると思うが、ヘビイチゴを食べて死んだという人はいない。私も過去に何度かヘビイチゴを食べてみたが死ななかったし具合が悪くなることもなかった。味も素っ気もないのであえて食べるほどのものでもな…

箸の起源(参考『箸』)

縄文時代の遺跡からは木匙は出てくるが箸は出てこない。日本人が食事に箸を使うようになったのは七世紀以降。聖徳太子が随の使節を迎えるために宮中の人々に箸の使い方を覚えさせたのがきっかけだという。 聖徳太子以前にも竹を折り曲げて作ったピンセット状…

獏(貘・バク)についての覚え書き

日本で貘が夢を食うようになったのは平安時代だといわれている。鎌倉時代には貘に悪夢を食わせるまじないがあった。これはたしか、ずいぶん前に世界ふしぎ発見でやってた特集をメモしたもの。残念ながらそれぞれなんという本に出ていたかなどはメモしそびれ…

スクナヒコナと蚕

ふと思いついたことだが、スクナヒコナという神さまの伝説は養蚕に関係があるのではないだろうか。 茨城県に「金色姫」という昔話がある。北天竺のお姫様が継母にいじめられ桑の大木をくりぬいて作った筒の形をした船に乗って日本に漂流してくるという話だ。…

獏、貘、駁

しばらく前にサイトの読者の方から謎の置物の写真が送られてきて、これは一体なんというものでしょうかと尋ねられた。伝説上の生き物は、同じものでも作者が違うと別の生き物みたいだったり、同じように見えて実は別の生き物だったりと、いろいろやっかいな…

『耳袋』

江戸時代後期。著者が耳にした不思議な話、面白い話を集めた本。耳袋とは、小耳に挟んだ話を書き留めたメモを入れておく袋という意味。新耳袋というタイトルの怪談集があるが、本家の耳袋は恐い本ではない。

笹から魚が生まれること(参考『虫こぶ入門』)

八代将軍吉宗の頃、笹に魚のようなものができて笹魚と呼ばれた。骨も肉もなく、焼いてみたところ魚のにおいはなかった。『飛州志』 笹魚は谷川に落ちてイワナになる。『蒹葭堂雑録』 これらはある種のタマバエが作る虫瘤であるとのこと。

蠅取り紙と猫(参考『耳袋』)

水洗トイレの普及にともない都市からハエが減りつつある。減りつつあるといってもちゃんといるわけで、決して絶滅するほど減っているわけではないが、くみ取り式便所だった時代に比べれば格段に数を減らしている。 ハエの数が減ると同時にみかけなくなったの…

索餅(参考『和漢三才図会』)

『和漢…』では、そうめん と訓じて、麦粉を塩水でこねて、油を塗ってぬめらせたものを細く伸ばして作るとしている。現在の索麺(素麺)の作り方とほぼ同じもののようだ。そもそも、索とは綱のこと。引っ張る道具のことである。餅は、日本では餅米を搗いて作…

七草粥(参考『和漢三才図会』)

現在では、正月七日に食べる七草はセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロと決まっているが、『和漢三才図会』によれば、異説も多くありはっきりとは決まっていないとしている。七草の習慣は中国から来たもので、彼の地では羮(あ…

秋茄子は嫁に食わすな(参考『和漢三才図会』)

秋茄子は嫁に食わすな、という諺は江戸時代中期には存在していたようだ。『和漢三才図会』に、茄子の「晩(おくて)は七、八月に取る。大きくて長みをおび、子を結ぶが多くはない。味はもっともよい。それで諺に"秋茄子は子婦に食わすな"と」ある。文中の七…

ラプンツェル

毎年5月頃に、近所の土手に小さな花が一面に咲き乱れる。花は五弁で色は薄青く、青というよりは限りなく白に近い。葉の付き方などから、ナデシコ科かオミナエシ科か、そこらへんの何かだろうということは想像は付くが名前がわからない。つい先ほどまったくひ…

一角:ウニコール(参考『本草綱目啓蒙』)

『本草綱目』には蛇角の名で出ているらしい。これがイッカクという鯨の仲間の前歯であることは現代ではその道の者ならば誰でも知っていることだが、日本にも中国にもこの生き物はおらず、ただ異国から角だけがもたらされるのを見て獣角とされた時代もあり、…

果然:オマキザル来日?(参考『本草綱目啓蒙』)

蘭山は果然をオナガザルと訓じているが、旧世界のオナガザルなのか、南米のオマキザルのことを言っているのかよくわからない。長崎には紅毛人(オランダ人)がペットとして持ち込むことがあるというから南米産のオマキザルかもしれない。色は黒く、鼻は上を…

山操(参考『本草綱目啓蒙』)

さんそう。操はけものへん。山男、山おぢ、山ぢい、山ぢぢ、などと呼ばれるものと同じであろうと蘭山は言っている。深い山に住み、昼は隠れ、夜現れる。木こりなどが数日間やまごもる時に現れる。人が燃やす火に寄ってきて蟹をあぶって食べる。これを殺そう…