寝入りの杉
たまに不思議な話を書くかもしれないといいながら、そうそう興味深い話もころがっておらず、完全に放置になってて申し訳ございません。
手持ちのネタに、まあまあ不思議かなと思えることがあったので貼ってみます。
諏訪大社下社秋宮というところに樹齢600年とも700百年とも言われる大きな杉の木があります。この杉、丑三つ時になると枝を垂れて寝ると言われており、眠るといびきをかくそうなのです。そのため寝入りの杉と呼ばれています。
これが寝入りの杉です。数年前に実際に行って写しました。木の前に看板があり、このような説明書いてありました。
根入りの杉
この杉の樹齢は凡そ
六〜七百年で丑三つ時
になると枝先を下げて
寝入りいびきがきこえ
子供に木の小枝を煎じて
飲ませると夜泣きが
止まるといわれている
寝入り、ではなく根入り、という表記なのが謎ですが、とにかくこの木は木のくせに眠るし、いびきをかくらしいのです。
撮影時は朝でした。こんな明るくては不思議はおこらないかなと思いきや、耳をすますと何やらきこえてきました。なるほど、これが杉の木のいびき……木も二度根をするのですね。もちろん動画におさめてありますよ。
どうでしょう、いびきが聞こえましたか? つまらない話をすると、この日は少し風がありました。込み入った枝が風にゆれれば、なんらかの音が出るかもしれませんね。
なんにせよ、寝入りの杉(根入杉)は諏訪大社下社の七不思議のひとつに数えられているそうです。お子さんの夜泣きに、大人の不眠症に、効くかなあ。効くといいなあ。