ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

海坊主と蜃気楼

 さるスジから蜃気楼の写真をもらった。なんとか博士が撮影したもので、沖を泳いでいるシャチの姿がゆがんだものだろうということだった。なぜシャチだとわかるんだ、という疑問もないではないが、シャチでなければクジラかイルカといったところなのだろう。頭でっかちの白い坊主が海面に立ち上がっているように見え、これぞまさしく海坊主と言えるようなものだった。

海坊主・海珍獣
写真は公開していいかどうかわかんないのでイラストとか貼ったりして
何年か前に海に行きそびれて化けて出たときの記念肖像画ですの
 
 海坊主といっても様々で、海和尚などと呼ばれる亀(あるいはスッポン)に似たものは捕獲された記録もあるが、これはアザラシなどの海獣類のことだろう(>[海豹] - ネタ袋)。しかし、巨大なものや、遠くで手招きをするようなものは蜃気楼かもしれない。

 江戸時代の船乗り、桑名屋徳蔵は真夜中に海の上で巨大な山に出会ったという(>珍獣の館・今昔かたりぐさ)。おびえる仲間を制してまっすぐに船を走らせると山は消えてしまった。真夜中の出来事という設定になっているので文字通りなら蜃気楼ではないだろう。しかし、近づけば消えるというのは蜃気楼の特徴だ。