ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

ばけもの

ヒマラヤの伝説

ヒマラヤの伝説 (山の民話・伝説傑作集)作者: 藤木九三出版社/メーカー: 誠文堂新光社発売日: 1982/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 著者の藤木九三は登山家でジャーナリストです。序文によると、チベット探検家として知られるソエル大…

血洗島

埼玉県深谷市の地名。読みは「ちあらいじま」。 むかし、赤城山の山霊である大百足が日光男体山の霊である大蛇とが戦って片腕を潰された時、その傷を洗った場所が血洗島だという。# うっかり赤城山を大蛇って書いてたので修正。 またある説によれば、平安時…

ツチノコのために積み立てたれた懸賞金が2000万円に!

http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010052323424363/ 赤磐へツチノコ捜索人次々 懸賞金膨らみ2010万円に (5/24 6:00) 幻の生物・ツチノコ? の死骸(しがい)が、赤磐市黒沢で発見されて10年。合併前の旧吉井町から同市が引き継いだ生け捕…

座敷童が出る宿が全焼

http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009100401000635.html 「座敷わらし」の旅館火災 岩手県二戸市、1人軽傷 4日午後8時半ごろ、岩手県二戸市金田一長川41の旅館「緑風荘」(五日市和彦さん経営)が燃えていると付近住民から地元消防に通報があった。岩…

河童?(日本書紀)

「(推古天皇の)二十七年夏四月の己亥の朔壬寅に、近江国言さく、「蒲生川に物有り。その形人の如し」とまうす。 秋七月、摂津の国に漁父有りて、罟(あみ)を堀江に沈けり。物有りて罟(あみ)に入る。其の形児(わかご)の如し。魚にも非ず、人にも非ず。…

トケビ(ウルルン滞在記)

むかしあるところに貧乏な若者がいました。たきぎを売って毎日をやっと暮らしていました。ある日、若者がやせこけた牛にたきぎをのせて山を歩いていると、怪我をした赤ちゃんトケビがやってきて言いました。 「助けてください。牛のお腹の中に入れば怪我もな…

アジア最小の民族(参考>『未知の動物を求めて』講談社)

1910年に発見されたニューギニアのタピロス族は平均身長145cmでアジア最小と言われている。 1968年、西丸震哉氏はニューギニアで身長130cmのネグリートと出会う。どこの部族の者かわからないので、たまたま異様に小さな奇形だったのかもしれないと著書に記録…

中央インドのピグミー(参考>『未知の動物を求めて』講談社)

紀元前3〜4世紀のギリシア人クテシアス(ペルシアの大王アルタクセルクセスの侍従医)の記録「中央インドにはピグミーと呼ばれる黒人がいる。彼らはインド人と言語は同じくするが、きわめて小さい。一番大きな者でも90cm、大部分は約65cmである。頭髪はとて…

シレン・ラレルティナ(実在?)←表記ミス?

米国南部にいるイモリの一種。前足しかなく、体長約1メートルで、乾期の間は沼に潜り、雨が降ると出てくるという。実在する生き物かもしれない。 上記の生物はなんの本から書き取ったものか思い出せないのだが、実在する生き物であるかのような紹介をしてい…

ビペス・カニクラ(実在?)

メキシコの二本足トカゲで、後ろ足がまったくないという。実在する生き物かもしれない。

洞窟虫(何からメモしたのか忘れた)

その1 スイスのベルナー高地とジュラには、ずんぐりした体長10〜180cmで、二本の短い足のある洞穴虫の一種がいると信じられている。旱が長く続いた後や、嵐の前に現れるといわれている。その2 1828年、スイスのゾロツルン州の一農夫が干上がった沼地で「そ…

タッツェルヴルム(何からメモしたのか忘れた)

その1 スイスのババリア地方に住むというトカゲ。体長は60〜90cmで、ずんぐりしており後ろ足がない。タッツェルヴルムとは、前二本足の虫という意味だ。チロルではベルグシュトゥッツェン(山の切り株)、シュプリングブルム(飛び跳ね虫)と呼ばれ、ダーツ…

オオクニヌシとスクナヒコナ(参考>世界ふしぎ発見 2000/07/01)

オオクニヌシは別府から四国へ温泉をひき、死んでしまったスクナヒコナの神を温泉にひたして蘇らせた。 オオクニヌシは土地土地の女を訪ねる旅にホトヅラカズラという殺虫作用のある草を持ち歩いた。 # ホトヅラカズラは調べてみたが何のことだかわからなか…

柴又の帝釈天の本堂の外にある獏。象にも似ているが、よく見ると爪が鋭くたてがみがある。実在のバクにはこのようなたてがみはないが、悪夢を食べる伝説の獏は、しばしばこのようなたてがみを持つ姿で描かれる。獏についてはここも。 1.2004-08-24 - ネタ袋 …

海坊主と蜃気楼

さるスジから蜃気楼の写真をもらった。なんとか博士が撮影したもので、沖を泳いでいるシャチの姿がゆがんだものだろうということだった。なぜシャチだとわかるんだ、という疑問もないではないが、シャチでなければクジラかイルカといったところなのだろう。…

お腹を空かせた幽霊(参考>TBS『はなまるマーケット』内のニュース)

中国では太陰暦の七ヶ月目に地獄の入り口が開いて腹を減らした幽霊が出てくると言われている。シンガポールでは中国系の人たちが旧暦七月にあたる時期に幽霊を供養する祭りを開く。ご馳走をそなえ、歌姫が流行歌をうたって幽霊を楽しませ、鬼の形をした山車…

琥珀(こはく)

虎は死ぬと琥珀になる。 これまたテレビでやってたのをメモ。出典不明。

獏(貘・バク)についての覚え書き

日本で貘が夢を食うようになったのは平安時代だといわれている。鎌倉時代には貘に悪夢を食わせるまじないがあった。これはたしか、ずいぶん前に世界ふしぎ発見でやってた特集をメモしたもの。残念ながらそれぞれなんという本に出ていたかなどはメモしそびれ…

『論衡』とカイチ

麒麟と似たもので解豸(カイチ)というのがいる。以下は『論衡』カイチについての抜き書き。 鮭鯱(=解豸:カイチ)は一角の羊で体色は青くて四足獣である。またの説では熊に似ていて直不直を知っており、生まれながらに有罪者を見分けることが出来る。皐陶…

『論衡』と麒麟

『論衡』は後漢時代の思想書で、世間の迷信に鋭く切り込んだ痛快な本だが、あくまでその当時のものなので、麒麟など実在するのが前提で語られている。以下は『論衡』麒麟についての抜き書き。 漢の武帝のころ、白い麒麟を捕まえたところ、一本角の先に肉をつ…

『山海経』と麒麟

麒麟のキーワードで飛んでくる人が多いみたいなので、微妙に媚びて麒麟の話など。昔やってた掲示板から引っぱり出して貼ってみよう。 自分のサイトでは『山海経』という二千年ほど前の中国の古典に出てくる奇妙な生き物の研究とかをやっちゃっているわけだが…

獏、貘、駁

しばらく前にサイトの読者の方から謎の置物の写真が送られてきて、これは一体なんというものでしょうかと尋ねられた。伝説上の生き物は、同じものでも作者が違うと別の生き物みたいだったり、同じように見えて実は別の生き物だったりと、いろいろやっかいな…

笹から魚が生まれること(参考『虫こぶ入門』)

八代将軍吉宗の頃、笹に魚のようなものができて笹魚と呼ばれた。骨も肉もなく、焼いてみたところ魚のにおいはなかった。『飛州志』 笹魚は谷川に落ちてイワナになる。『蒹葭堂雑録』 これらはある種のタマバエが作る虫瘤であるとのこと。

索餅(参考『和漢三才図会』)

『和漢…』では、そうめん と訓じて、麦粉を塩水でこねて、油を塗ってぬめらせたものを細く伸ばして作るとしている。現在の索麺(素麺)の作り方とほぼ同じもののようだ。そもそも、索とは綱のこと。引っ張る道具のことである。餅は、日本では餅米を搗いて作…

一角:ウニコール(参考『本草綱目啓蒙』)

『本草綱目』には蛇角の名で出ているらしい。これがイッカクという鯨の仲間の前歯であることは現代ではその道の者ならば誰でも知っていることだが、日本にも中国にもこの生き物はおらず、ただ異国から角だけがもたらされるのを見て獣角とされた時代もあり、…

山操(参考『本草綱目啓蒙』)

さんそう。操はけものへん。山男、山おぢ、山ぢい、山ぢぢ、などと呼ばれるものと同じであろうと蘭山は言っている。深い山に住み、昼は隠れ、夜現れる。木こりなどが数日間やまごもる時に現れる。人が燃やす火に寄ってきて蟹をあぶって食べる。これを殺そう…

狒々(参考『本草綱目啓蒙』)

ヒヒ。費費とも。蘭山はヤマワロと訓じている。また、山笑、カンキョ人、梟陽人もこれと同じものとしている。深い山に住み、日本でも木曾(長野)、豊前(大分)、薩州、飛州、能州に住む。人に似て毛深く猿に似ている。毛は刺のようで赤い。死ぬと抜ける。…

猩々(参考『本草綱目啓蒙』)

ショウジョウ。象掌、生々とも。熊人、紅人と呼ばれるものもこれか。日本にはいない。嶺南、交趾(ベトナム)など熱帯に産する。山谷に数百の群れをなして暮らし、人に似て酒を好む。人の姓名、祖先の名字、その家に昔あった出来事などをよく知っている。 こ…

罔両(参考『本草綱目啓蒙』)

音読みならばモウリョウ。『…啓蒙』ではクハシヤ(カシャ?)と訓じている。葬送の時に現れる。現れる時は疾風と急な雷をともない、人々が大騒ぎをしている間に棺の中の屍を持ち去る。棺そのものには異変がないので開けてみるまで誰も気づかない。持ち去られ…

両面宿儺(参考『和漢三才図会』)

仁徳天皇の御代に飛騨の国に宿儺(すくね)というものがあった。ひとつの体にふたつの顔があり、背中合わせになっており、頭のてっぺんは合わさっていて、うなじがない。四つの手と膝を持つが踵はない(踵もくっついているのだろうか)。力が強く敏捷で、右…