ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

『論衡』とカイチ

 麒麟と似たもので解豸(カイチ)というのがいる。以下は『論衡』カイチについての抜き書き。

 鮭鯱(=解豸:カイチ)は一角の羊で体色は青くて四足獣である。またの説では熊に似ていて直不直を知っており、生まれながらに有罪者を見分けることが出来る。皐陶が裁判するとき、有罪かどうか疑わしい者は羊に触れさせようとすると、有罪であれば触れるが、無罪であれば触れない。これは思うに天が一角の聖獣を下して裁判を助けて証拠とするものだろう。それゆえ皐陶は羊を畏敬しひざまずいて事えた。これは不思議なめでたいしるしの現れの類である。

 日本橋東海道などの出発点にあたる橋)に西洋のドラゴンにも似た不思議な生き物の像があるが、麒麟だという人と、カイチだという人がいる。どちらが本当かよくわからないが、カイチ説をとりたててばけものと関係なさそうな本で読んだ気がするのでカイチが正しいのではないかと思う。