ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴェネツィアの菊(TBS ウルルン滞在記より)

ヴェネツィアの街には菊をモチーフにした装飾がたくさんある。マルコ・ポーロが中国から持ち帰った菊の花が評判になったことに由来しているという。日本の菊の御紋は十六葉の八重菊だが、ヴェネツィアの菊も十六葉とのこと。

索餅(参考『和漢三才図会』)

『和漢…』では、そうめん と訓じて、麦粉を塩水でこねて、油を塗ってぬめらせたものを細く伸ばして作るとしている。現在の索麺(素麺)の作り方とほぼ同じもののようだ。そもそも、索とは綱のこと。引っ張る道具のことである。餅は、日本では餅米を搗いて作…

七草粥(参考『和漢三才図会』)

現在では、正月七日に食べる七草はセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロと決まっているが、『和漢三才図会』によれば、異説も多くありはっきりとは決まっていないとしている。七草の習慣は中国から来たもので、彼の地では羮(あ…

秋茄子は嫁に食わすな(参考『和漢三才図会』)

秋茄子は嫁に食わすな、という諺は江戸時代中期には存在していたようだ。『和漢三才図会』に、茄子の「晩(おくて)は七、八月に取る。大きくて長みをおび、子を結ぶが多くはない。味はもっともよい。それで諺に"秋茄子は子婦に食わすな"と」ある。文中の七…

雑感

リンク元にサーチエンジンからのリンクがあるのだが、どうも正しい場所にたどり着いていない様子なのがもどかしいと思う。たとえば「兔唇」をキーワードに検索してたどり着いた人がいる様子なのに、たどり着いた場所にはその記事はないというような状況。気…

ソテツ(参考『和漢三才図会』)

ソテツは蘇鉄と書くが、枯れかけた時に根に鉄釘を打ち込むとよみがえることからその名がある。 現在でもソテツを育てる時は土に釘などを入れて鉄分を補給すると良いというが根拠があるかどうかわからない。ただ、ソテツが多く自生する沖縄の土壌は鉄分が多い…

雑感

知らない人からコメントがついていた。「お世話になりました、さよなら」というような内容だったが本当に知らない人だった。はてなの会員らしくIDをクリックしてその人の日記を見に行くと、たくさんの人が「アンタ誰」とか「じゃあね、バイバイ」とか、いろ…

ラプンツェル

毎年5月頃に、近所の土手に小さな花が一面に咲き乱れる。花は五弁で色は薄青く、青というよりは限りなく白に近い。葉の付き方などから、ナデシコ科かオミナエシ科か、そこらへんの何かだろうということは想像は付くが名前がわからない。つい先ほどまったくひ…

セイヨウカノコソウ

和名でカノコソウと呼ばれる植物は Valeriana 属に分類されている。セイヨウカノコソウもこの一種である。洋物の植物、特にハーブ類は、英名かフランス名を片仮名表記した名前で通商されることが多い。セイヨウカノコソウはヴァレリアン(バレリアン)または…

雑感

カテゴリーをタイトルの頭につけると、タイトル一覧が小汚い。タイトルの尻につけられるといいのだが、現状ではそれはできないようだ。やはり痒いところにもう少しで手が届かないといった感じ。

一角:ウニコール(参考『本草綱目啓蒙』)

『本草綱目』には蛇角の名で出ているらしい。これがイッカクという鯨の仲間の前歯であることは現代ではその道の者ならば誰でも知っていることだが、日本にも中国にもこの生き物はおらず、ただ異国から角だけがもたらされるのを見て獣角とされた時代もあり、…

果然:オマキザル来日?(参考『本草綱目啓蒙』)

蘭山は果然をオナガザルと訓じているが、旧世界のオナガザルなのか、南米のオマキザルのことを言っているのかよくわからない。長崎には紅毛人(オランダ人)がペットとして持ち込むことがあるというから南米産のオマキザルかもしれない。色は黒く、鼻は上を…

山操(参考『本草綱目啓蒙』)

さんそう。操はけものへん。山男、山おぢ、山ぢい、山ぢぢ、などと呼ばれるものと同じであろうと蘭山は言っている。深い山に住み、昼は隠れ、夜現れる。木こりなどが数日間やまごもる時に現れる。人が燃やす火に寄ってきて蟹をあぶって食べる。これを殺そう…

狒々(参考『本草綱目啓蒙』)

ヒヒ。費費とも。蘭山はヤマワロと訓じている。また、山笑、カンキョ人、梟陽人もこれと同じものとしている。深い山に住み、日本でも木曾(長野)、豊前(大分)、薩州、飛州、能州に住む。人に似て毛深く猿に似ている。毛は刺のようで赤い。死ぬと抜ける。…

猩々(参考『本草綱目啓蒙』)

ショウジョウ。象掌、生々とも。熊人、紅人と呼ばれるものもこれか。日本にはいない。嶺南、交趾(ベトナム)など熱帯に産する。山谷に数百の群れをなして暮らし、人に似て酒を好む。人の姓名、祖先の名字、その家に昔あった出来事などをよく知っている。 こ…

罔両(参考『本草綱目啓蒙』)

音読みならばモウリョウ。『…啓蒙』ではクハシヤ(カシャ?)と訓じている。葬送の時に現れる。現れる時は疾風と急な雷をともない、人々が大騒ぎをしている間に棺の中の屍を持ち去る。棺そのものには異変がないので開けてみるまで誰も気づかない。持ち去られ…

雑感

カテゴリーの一覧を毎日ここに書いて、新しい日付になったら削除しているのだが、削除してしまうと↓の見出しに仕込まれているアンカーの名前も変わってしまうのだな。今後は消した後にダミーで何か書くことにしよう。

しよひげたばこを

これはジャンケンをするときの歌。 ジャンケンぽっくり下駄 しよひげ煙草を一本吸いました (ここでジャンケンをする。もしあいこだったら…) 二本吸いました (勝負がつけば終わり、またあいこだったら…) 三本吸いました (勝負が付くまで続ける) しよひ…

げっくりかっくり

リンク元の一覧を見ていたら、msn の「童歌+言い伝え」の検索結果からリンクされているようだった。童歌のことなんか書いた覚えはないので首をひねるばかり。ついでなので昔覚えた童歌でもメモしておこう。これは長縄飛びをする時に歌うものである。 げっく…

カアイマン来日(参考『本草綱目啓蒙』)

ダ竜(ワニ)は日本にはいない。紅毛(オランダ)より小さなものが薬液に浸された状態で渡来し、見せ物にされていたことがある。紅毛でカアイマンと呼ばれているものであると『本草綱目啓蒙』にある。 カアイマンとは、今でいうカイマン類のことであろう。中…

『本草綱目啓蒙』

中国の百科事典『本草綱目』を読み解くための参考書のようなもの。江戸時代の学者 小野蘭山の著。本草綱目に収録されているものが日本ではなんと呼ばれているか、どのように扱われているかなどが解説されている。平凡社の東洋文庫にあるが、原文のみで口語訳…

兔唇(兎唇)・兔欠(参考『和漢三才図会』)

上唇が裂けて生まれてくることで、兔(ウサギ)の唇に似ていることから名付けられた。『本草綱目』には妊婦が兔の肉を食べるとその子は唇が欠けるとあるが、『和漢三才図会』の著者は食毒ではないとし「これを治すには縫合して膏薬をつけるのがよい」と言っ…

両面宿儺(参考『和漢三才図会』)

仁徳天皇の御代に飛騨の国に宿儺(すくね)というものがあった。ひとつの体にふたつの顔があり、背中合わせになっており、頭のてっぺんは合わさっていて、うなじがない。四つの手と膝を持つが踵はない(踵もくっついているのだろうか)。力が強く敏捷で、右…

羽白熊鷲(参考『和漢三才図会』)

神功皇后がまだ即位する前の頃、荷持田村に羽白熊鷲というものがあった。強健で翼がありよく飛び高く翔けた。朝廷に従わず人民から略奪していた。神功皇后に成敗されたと言われている。

土蜘蛛(参考『和漢三才図会』)

神武天皇の御代に土蜘蛛というものがあった。身長は低く、手足が長く、『和漢三才図会』の著者は侏儒(小人症)と同類としている。皇軍は葛を編んで作った網で土蜘蛛を覆って殺した。葛城という地名はこのことにちなんでいる。

口裂け女

ついでなので口裂け女にも触れてみよう。口裂け女というのは非常に美しい女性であるが、口が耳まで裂けているのでマスクで隠している。人に出会うとマスクをはずし「わたしきれい?」と言う。この女のうわさが日本全国を疾風のように駆けめぐり、子供たちを…

青がいい、黄色がいい、赤がいい?

これは私が幼い頃に聞いた話だが、ある小学校で授業中にもよおした子供が席をたって便所に行った。ところが紙がなかったので、どうしようか迷っていると、誰か別の子供が入ってくる気配がした。「すみません、紙をくれませんか」その子が声をかけると、扉の…

ロクサン

南会津(福島)にはロクサンまたは通り神と呼ばれる便所の神がいる。この神は盲目で人が便所に唾を吐くとたたって目を病ませる。麻がらなどの捨て木を便槽に捨てると盲目の神様が拾い上げるのにくろうするからいけないなど、言い伝えが多数あるというが詳細…

烏瑟沙摩明王または烏枢沙摩明王

うすまさみょうおう。ウッチュシュマの音写。不浄金剛(ふじょうこんごう)、穢跡金剛(えしゃくこんごう)とも。弘法大師が唐から招来したと言われている神。悪いものを打ち負かし善に導く。眼病と下半身の病に霊験がある。便所の神さまとして知られている。…

御伽這子

おとぎほうこ。単に這子(ほうこ)、御伽(おとぎ)とも。天児と似た使い方をする人形で、頭も胴も練絹に綿を詰めて作る。形は家によって多少違うかもしれない。徳川美術館所蔵のものは着物を着ているので中がどうなっているかよくわからないが、這子という…