ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

青がいい、黄色がいい、赤がいい?

 これは私が幼い頃に聞いた話だが、ある小学校で授業中にもよおした子供が席をたって便所に行った。ところが紙がなかったので、どうしようか迷っていると、誰か別の子供が入ってくる気配がした。「すみません、紙をくれませんか」その子が声をかけると、扉の向こうから返事があった。「青がいい、黄色がいい、それとも赤がいい?」こんな時に色なんかどうでもいいんだけどなかと思いながら「じゃあ、赤いの」と言うと、便所の扉の下の隙間から手がにゅっと出てきて、血で真っ赤に染まったちり紙を差しだした。
 この話に似たもので赤いマントというのが流布しているらしい。トイレでどこからか「赤いマントはいらんか」という声が聞こえ、ほしいと答えると背中をナイフで刺されてしまう。流れ出した血がマントのように背中を染めるというもの。青、赤、黄色から選ばされるというのもあり、青を選ぶと血を吸われて青くなる。黄色を選べば便所なので(以下省略)。有名なのはマントバージョンであるらしいが、私のまわりでは聞いたのはあくまで紙をくれる話である。青や黄色を選んだ場合にどうなるかは伝わっていない。