ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

人をからめとるほどの巨大な巣を作る蜘蛛はいるか?

「パラグアイにはニャンドゥティ蜘蛛というのがいて、世界で唯一… - 人力検索はてな
 ベストアンサーになっている回答がほとんど完璧なんですが、残念ながら「共同ではられた巣」の写真がないようなので、探してみました。検索ワードは「Las arañas de paraguay, nido」です。これだと関係ない写真が大量にヒットしますが、

http://www.forosdelmisterio.net/index.php?topic=11204.0
 こちらのサイトのやつがまさにそれですね。かなりすごい写真が掲載されています。おそらくそれほど強度がないので人がからめ捕られるということはなさそうですけど、それでもこの中にはつっこみたくありません。

 いちおうスクリーンショットをとりましたが、上記サイトで見られるうちは公開する予定はありません。
http://f.hatena.ne.jp/chinjuh/20110926133537


 蜘蛛の種類ですが、

Colonia de arañas sociales (anelosimus eximius) en Sudáfrica
Hay muchas subespecies repartidas entre Africa, Asia, y Sudamérica.


訳:南アフリカの社会的な蜘蛛(学名: Anelosimus eximius)のコロニー
アフリカ、アジア、南米に多くの亜種が分布する。

 とのことです。id:ryota11 さんが探してたのはまさにこれですね。ベストアンサーの回答にある学名とも一致します。学名で検索すると蜘蛛自体の写真もみつかりますが、そんなに大きな蜘蛛ではなさそうです。


 Anelosimus eximius は(学名の一語目をヒントに探すとわかるのですが)ヒメグモ科アシブトヒメグモ属の蜘蛛の一種です。ムレアシブトヒメグモという和名がついているようです。同じ種類の蜘蛛は、どうも日本にはいないようです。

 同属の別種だったら日本にもいるのですが、日本のものが亜社会性を持つかどうかちょっとわかりません。日本のアシブトヒメグモは蜘蛛なのに花粉を食べるという不思議な性質があるそうです。

 なお、この質問に出てくるニャンドゥティという言葉は蜘蛛の種類をあらわす単語ではなく、解答欄でも指摘されていますが、現地の言葉で(注:スペイン語ではない)クモの巣を意味するようです。綴りは ñandutí です。検索するとわかりますが、パラグァイで作られるレース編みのドイリーのことをクモの巣に似ていることからニャンドゥティと言うそうです。