ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

日本人は卑弥呼の時代から拍手(かしわで)で礼拝していた?

神社でのお参りの仕方について疑問がります。 例えば「ニ拝ニ拍… - 人力検索はてな
 この質問はニ拝ニ拍手一拝とかの起源を聞いてるような気がするので的外れかもしれないけれど「拍手」の起源であったら、実はものすごく古くて魏志倭人伝に書いてあるんですよね。

魏志倭人伝 - Wikisource
 魏志倭人伝は短いのでウィキペディア(正確に言うと姉妹プロジェクトのウィキソース)に全文があります。「見大人所敬、但搏手以當跪拝」というのが問題の部分で、偉い人に会ってもただ「搏手」で敬い、ひざまづくことにあてていた、という意味です。搏というのは打つという意味です。手を打つのですから拍手です。つまり、卑弥呼の時代には拍手が存在してた可能性が高いです。


 今では神様を礼拝する時にしか拍手(かしわで)を打たないのですが、当時は相手が人間であっても拍手で敬意を表したようです。まあ、魏志倭人伝は古代中国人が書き残した日本の様子ですから、勘違いや思い込み、別の国の風俗と混ざっているなど、間違いがあるかのうせいも否定できませんけど、かなり古い(最古の?)拍手の記録であることは確かです。


注:ウィキソースには「但搏手以當"脆"拝」とありましたが、岩波文庫を見たら「跪」になっていたので改めました。ウィキソースの底本がなんなのかわからないので、書き間違いなのか元がそうなってるのかはちょっとわかりません。少なくとも岩波文庫は「跪」になってます。