ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

そういえばこんな話を聞いた

以前海外のどこかの部族を訪れ、そこの部族に命を助けてもらった(もしくはそれに近いような)経験がある、 とブログ・HPなどで語っている人を教えて下さい。 単にブログ・HPなどでそういうことを書いていらっしゃればそれで構いません。 宜しくお願い致します。


 この質問の、コメント欄に出てくる水木先生の話で思い出したんだけれど、わたしが通ってた中学校の校長先生が朝礼でこんな話をしていた。

 先生は第二次大戦中に東南アジアに送られて、メコン川流域のジャングルに潜んでいたことがあるらしい。おそらく、一歩間違えば小野田さんや横井さんみたいになるような状況だったんじゃないかと思う。

 食料が底をついた時、近くの村(何族かは不明)に盗みに入ったら女の子にみつかってしまった。しかしその子は飢えてヨレヨレになった日本兵を見て、騒ぎ出すどころか食料を恵んでくれたというのである。

 そういうことが何度かつづいたあと、先生が村へ行くと女の子が誰かに殺されたと大騒ぎになっていたというんです。日本兵に味方したことに腹を立てた誰かがその子を殺したんだろう、と先生は言っていた(真相はわからない)。

 先生たちは、もう隠れていることができなくなって、「我々のせいで娘さんがこんなことになって申し訳ない」と、全員で姿を現して泣きながら謝罪したところ、その村の村長も、その子の家族も、「この村では困っている人を助けるのは当然のことだ。悪いのはあなたたちではなく、娘を殺したバカものだ」と言って許してくれた、と……

 …作ったみたいな話だけれど、ほとんど実話らしい。現にその先生はそんな経験のせいで先端恐怖症になり、刃物はもちろん、食事用のフォークさえいやだと言っていた。

 やがて、日本が戦争に負け、先生たちの部隊はジャングルに取り残されてしまった。途中にはアメリカ軍がいて、投降すればどうなるかわからない。もはや国には帰れないものと覚悟するんだけれど、それでもなんとかして日本に帰りたいという思いで、ドラム缶に入ってメコン川を下った、と話が続いた。この逃走劇が成功したのは、先生が日本にいて、学校の先生をしていることでわかる。いや、もう昔のことなので、定年で引退されたかもしれないけれど。


 人力検索のコメント欄に書き捨てるような話じゃないのでトラックバックで。