額に手をあてるインド人の挨拶
これはうちのコンテンツのどっかで前にも書いたような気がするし、もしかするとヒントになりそうなことや、ずばりそのものの答えを誰かに教えてもらった可能性があるんだけれど、その内容はさっぱり思い出せないので「前に教えた!!」という方はもう一回教えてくださると嬉しいです。「小公女」というお話で、セーラのお父さんが亡くなって屋根裏部屋へ追いやられたあとのこと、ミンチン女学院のとなりにインド帰りの紳士が引っ越してくる。その紳士の執事のような役割をしているインド人の青年がいて、屋根伝いにセーラの部屋にやってきて、屋根裏をこっそりお城みたいに飾ってくれるのです。そのインド人が「額に手を当てるインド式の挨拶」とやらをするのですが、具体的にどういう動作がそれにあたるのでしょうか。
- プラナームというひざまずいて足にふれ、その手を額に当てるインド式の挨拶がこれではないか?
- それなら「ひざまずく挨拶」という表現になりそう。
- あるいはインド系のイスラム教徒がする「右手を額にあてる」挨拶ではないか。
http://www.biglife21.com/manner3.html
-
- はげしくそれっぽい!(以下コメント欄を参照)
問題の部分を日本語訳と英語原文で抜き書きしてみたところ「額に手を当てる挨拶」は英語では「salaamed」となっていて、ウェブ翻訳にかけると「額手礼」と訳される。インド系のイスラム教徒がアッサラームと言いながらする動作をしたということである。つまり、インド人の召使いラム=ダスはイスラム教徒なのである。
- 作者: フランシス・ホジソンバーネット,Frances Hodgson Burnett,谷村まち子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1985/07/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: フランシス・ホジソンバーネット,Frances Hodgson Burnett,谷村まち子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1985/07/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
英文は下記サイトより引用
http://etext.virginia.edu/toc/modeng/public/BurLiPr.html
「あら、インド人の水夫だわ!」
ラム=ダス(これがインド人の名まえであった)
(ラム=ダスは)天窓をすべりぬけると、もの音ひとつたてずにゆかの上にとびおりた。それからあらためてセーラのほうへむいて、額にてをあてたインドふうのおじぎをした。
He(Ram Dass) slipped through the skylight and dropped upon his feet without a sound. Then he turned to Sara and salaamed again.
以下の部分はセーラが父親とインドで暮らしていた時のことを回想しているシーンで、ここでは召使いたちが、サラームだけでなく、ひざまずいてするインド式の最敬礼をしている様子が書かれている。イスラム教徒もこういう礼をするのかどうか疑問が残る。
その人たち(セーラの父に雇われていたインド人の召使い)は、セーラがとおりかかると額に手をあてて礼をし、セーラが話しかけると、地面に頭がつきそうなほどに腰をかがめるのだった。
...who salaamed when she went by, whose foreheads almost touched the ground when she spoke to them, who were her servants and her slaves.