慈恵医大青戸病院がまた

患者の血管にワイヤ置き忘れ、慈恵医大青戸病院
　東京慈恵会医科大付属青戸病院（東京・葛飾）で、昨年８月に泌尿器科で患者の血管内に治療用のワイヤを置き忘れる医療ミスがあったことが９日、分かった。同病院は患者に謝罪し、今年10月に患者からワイヤを取り除いた。患者に後遺障害はないという。
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ワイヤ抜き忘れ、動脈に１年　太ももから胸まで６０ｃｍ
　東京都葛飾区の東京慈恵会医科大学付属青戸病院（臼井信男院長）で、都内に住む６０代男性患者の静脈に、点滴用のカテーテル（細い管）を深く挿入するために誘導するガイドワイヤが１年以上にわたって放置されていたことが９日分かった。ワイヤは太ももの付け根から胸部まで約６０センチあった。今年９月に患者が胸の痛みを訴えて発覚。病院側は１０月２４日にワイヤを取り出したうえで男性に謝罪した。いまのところ、後遺症などは出ていないという。
（中略）
　その後のＸ線検査でワイヤは写っていたものの、担当した男性医師（２９）は治療用に設置されたほかのカテーテルと見間違い、置き忘れに気付かなかったという。
http://www.asahi.com/national/update/1109/TKY200611090441.html

　慈恵医大青戸病院っつーのはわたくしが毎月通ってるあそこでございます。2002年にも大した技術もない若い衆が腹腔鏡手術で人を殺しちゃった事件とかあったりして、忘れた頃になるとトラブルが起こっちゃうんだよねえ。

　そういう病院だと知ってて入院も手術も決めたんだけど、実際どうかっていうと、看護師さんたちはとても親切だし、先生もそこそこ熱心だと思う。

　世の中的には「担当医がいないから今日は診察できない」とか、具合が悪いにもかかわらず「時間外だから診察できない」って患者を放置する病院も少なくないと聞くんだけど、慈恵医大青戸病院ときたら医者から看護師までが口をそろえて「具合が悪くなったらすぐ来てください。夜中でも電話してくれれば救急室が開いてます」って言ってくれる。一日や二日間があいてもいいような注射ですら「明日は日曜ですけど救急室でやりますから」とか言って処置してくれる。どっちかっていうと患者側のほうが「えー、日曜はいやですぅ」とか言いたくなるくらい熱心。

　事故が起こらないような工夫もけっこうしてるみたいで、点滴、採血、その他もろもろの検査の前には、患者のとりちがえがないように、患者本人に自分の名前を言わせて、カルテと照らし合わせて本人確認をしつっこいくらいにやってる。会計の時も誕生日を言わせて本人確認をしてる*1。

　が、しかし、事件は起こるんだよね。置き忘れたワイヤーは60cmもあるんだぞ。Ｘ線写真に写ってるのに見過ごしただとぉ？　おかしい。レントゲンなら担当医だけじゃなく、放射線部の技師だって目にするはずなのに。本当にそんな長いものに気づかないなんてことあるんだろうか。後ろでしばった髪の毛の束や、服のボタンですら写りこむからって言われるのよ？　まさか気づいてて放置したとかじゃないよね。

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*1:そんなのあたりまえじゃんって思うかもしれないけど、やってない病院もあるしね。青戸病院へ行く前に受診した金町の某院など、昭和43年を34年と読み間違えて、その歳の生まれの同姓同名さんがいたらしく、誕生日なんかめっちゃくちゃ違ってる状態で診察カードやらカルテまですっかり作られてしまって、検査で一日病院にいたっちゅーのに誰も気づかなかった（わたしも気づかなかったが）。帰りに処方箋持って院外の薬局へ行ったら、いつも通ってる薬局なのに「始めての方ですよね？」といわれて、生年月日が滅茶苦茶なのにやっと気づいたような有様よ。