ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

まだツルッパゲになってない

 先週中には尼僧みたいになるかと思ったんだけど意外と抜けないものです。全体に薄くなって地肌が見えてますが、根強く残ってる髪の毛があります。ここまで抜けたらいっそツルツルになってみたいのになあ。まあ、残りも次の抗癌剤で抜けるでしょうから時間の問題ですけど。

 さすがにここまで抜けると自分より見る人の方が目のやりどころを気にすると思うので、外へ出るときはバンダナをしてます。でも軽く蒸れるのよねー。夜なんか直射日光にあたるわけじゃないし、ホントいうと何もかぶらないで出歩きたいような気がします。

 脱毛が進むと眉毛や睫毛、腋毛や陰毛なんかも抜けるらしいんですが、まだそこまで行ってません。陰毛が軽く抜けが多い程度。こちらもいっそ白板になるくらい抜けたら面白いと思うのに道は遠いです(笑)

 抗癌剤は細胞の増殖が激しい部分を攻撃するので、毛はもちろんのこと、爪にも影響が出ることがあるそうです。毛はいいけど、爪は嫌だなあ。なんとか爪への影響だけは避けられないものかしら。

 今週の金曜日木曜日(28日)に入院して、土曜日金曜日にまた抗癌剤をやります。前回と同じパターンなら、入院してるときはそうでもなくて、退院する頃グッタリしてる予定。なんでも、わたしがやってる抗癌剤のうち、タキサン系のドセタキセルなんかは薬だけ打てばいいので通院でも投与できるらしいんです。でも、プラチナ系のカルボプラチンは腎臓への影響が出る可能性があるので抗癌剤の後に電解質の点滴をバンバン打たないといけないから入院が必要らしいです。でも、打たれてるこっちの都合としては、抗癌剤の当日と翌日くらいは大した苦しみはないので病院にいたくないです。四日目くらいから吐き気がして体が苦しくなるので、二日くらい入院したい感じがするのに退院させられちゃいます。うまくいかんものですね。

 医師は体の痺れとか腎機能障害みたいな重篤な副作用には注目してるみたいですが、吐き気とかは「出て当然」くらいに思ってるみたいで割りとスルーです。もちろん言えば薬はくれますが、飲み薬じゃキモチワルイのとまんないのよー。脱毛に至っては完全にスルーです。まー、抜けても死なないですからね。でもこちとら死ぬのよりわずらわしいことが嫌なんです。この感覚はたぶんわかってもらえないだろうなー。かといって治療をやめると腹水でポンポコリンに逆戻りして死ぬより苦しいんです。だからやめられません。でも、国立がんセンターのサイトとか見ると、腹水がたまって大網にまで癌がある状態だとIII期に分類されて、五年生存率が30%くらいだとされているのよね。ほんとに治るのかしら。医師は普通に治るような口ぶりだけど。そういえばこの数字、1980年から1997年の統計なのよね。癌の治療ってここ十年くらいで劇的に進んでる気がするから最近の数年間の結果を五年後に調べたら数字が変わってるかもしれないけどね。

 はぁ、吐き気や筋肉痛や脱力感もつらいけど、病院のご飯を思い出すと激しく憂鬱だわ。それだけで気持ち悪くなりそう。あと、ウロゼント(自動で尿量を測定する機械)の「確認ボタンを押してください」とかの音声を思い出すと吐きそう。作ってる会社では汚物室のイメージアップのためにウロゼントを作ったというんだけど、ハッキリ言ってウロゼントってイメージ最悪。超最悪。患者全員の尿を同じ機械に流すわけじゃない。流すところに固形物を止める網がついてるんだけどね、そこに前の人が流したウンコとか残ってるわけよ(尿を取るのが苦手な人がいて、採尿カップにウンコ混ざるのね)。そこへ自分の尿も入れなきゃならないわけよ。沢山の人がそうやって尿を流してるうちに、ウンコが溶け出して消化されなかったニンジンとかヒジキとかが見えたりね。もー、考えるだけで吐くわね。昔はでっかい壺に尿を溜めてたよね(わたしは盲腸の入院時に尿を溜めてなかったので未経験だけど)。あれのほうがなんぼか気が楽っていうか、汚いものでも自分専用なわけだし。尿を溜める壺は変な声でしゃべらないもんね。ウロゼントは蓋が自動で開いたり閉まったり、測定中やら洗浄中やらの時間も長すぎると思うのよ。ひとつの病棟に一台のウロゼントしかないから食事の後とかに行列できるし、行列してると思うだけでゲロ吐きそうよ。もー、ウロゼント反対。絶対反対。看護婦さんの仕事は楽になるかもだけど、アレのことを考えるだけで気分悪い。

 っていうか、ウロゼントを検索すると上から三番目くらいにこのブログが出てくるのはどうしたものかと。