雄略天皇が吉野のあきづのにいでまして狩を楽しまれた折りに、虻(アブ)が飛んできて御腕を噛んだ。そこへ蜻蛉(トンボ)が飛んできて虻をつかまえて飛び去った。天皇は家来に命じて歌を作らせ蜻蛉をたたえた。その歌の大意は「狩の獲物を待っていると、虻…
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