ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

2004-08-13から1日間の記事一覧

初トラックバックは成功したらしい

って、ここに書いても家来のブログのURLを知らない人には実験結果が見えないのだろうか。どうもまだ、トラックバックとやらの方向性というかなんというか、どっちからどっちへどうなってるのか感覚的に掴みきれていないような。

トラックバックとかいうのを送っちゃうぞ

実験だからわたくしもトラックバックというやつを送ってみようと思う。家来がにふちーに実験的にブログを立ち上げたそうなので、そこにトラックバックとかしてみようではないか。家来のとこはココログとかいうもので、自分で書いたものをダウンロードできる…

雑感

自分の書いたものを本にするつもりで立ち上げてみたが、想像以上に小さな画像しか貼れないようなので手を出しかねている。有料版にすれば画像は大きくなるが、おそらく製本すると白黒になってしまうのだろう。だとすると写真ネタは苦しい。本当は手持ちの虫…

『謎の発光体・球電』

著者はハンガリーの学者エゲリ・ジョルジ。日本語版はなんでもプラズマの大槻教授が監修している。ただし、著者によれば球電は風に影響されないのでプラズマではないだろうと言っている。球電という現象の正体がはっきりしないため、球電とそうでない現象と…

『島からのことづて』

内容はしらず。フールヤヌカンのことを調べようとするとこの本からの引用を多くみつける。近いうちに図書館で探そうと思う。

『蝶の幻想』

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の虫に関するエッセイ集。異国から来て日本の虫にこれほどの興味と愛と慈しみをそそいだ人も少ないと思う。日本や中国の虫に関する言い伝えや伝説を引きながら、この国の小さな生き物がいかに美しいか、またそれを愛する東…

『和漢三才図会』

江戸時代中期に作られた百科事典。中国の『本草綱目』を模して作られたらしい。口語訳は東洋文庫に収録されている。

茗荷(ミョウガ)の由来

わたくしがやっているメルマガに「茗荷の宿で、ミョウガを食べると物忘れがひどくなるというが実際にはそんな効果はないので、茗荷と冥加(が尽きる)のダジャレになっているのではないか」という話を書いたところ、読者の方がお寺の日曜学校で見たアニメの…

ホタル・螢・ほたる・星垂る・火垂る(参考『蝶の幻想』)

日本には蛍を捕まえて売る商売があった。旅館や料亭などにおろし、宴会のときに放って客人を喜ばせる。蛍の成虫は弱く寿命も短いため、捕まえて籠にいれておくとすぐに死んでしまう。ある蛍問屋では毎年五升もの蛍を始末している。死んだ蛍は薬になる。蛍の…

雄略天皇と虻と蜻蛉(参考『古事記』『日本書紀』)

雄略天皇が吉野のあきづのにいでまして狩を楽しまれた折りに、虻(アブ)が飛んできて御腕を噛んだ。そこへ蜻蛉(トンボ)が飛んできて虻をつかまえて飛び去った。天皇は家来に命じて歌を作らせ蜻蛉をたたえた。その歌の大意は「狩の獲物を待っていると、虻…

トンボを呼ぶ童歌(参考『蝶の幻想』)

東京の子供たちは「とんぼとんぼ お泊まり 明日の市に 塩辛買うて ねぶらっしょう」と言いながら蜻蛉を追ったという。おそらくシオカラトンボだったのだろう。

トンボの伝説(参考『蝶の幻想』)

蜻蛉の背中に仏像の形に似た文様があることから、蜻蛉は観音様を背負っているとも言われる。どの部分のことを言っているのか、著者の八雲ははっきり書いていない。また、蜻蛉を捕る子は「知恵を得ぬ」という言い伝えがあったらしい。これは蜻蛉が仏様の乗り…

ウスバキトンボの伝説(参考『蝶の幻想』)

ウスバキトンボの別名を精霊蜻蛉と呼ぶ。これは旧暦の盂蘭盆会の頃に現れるため、死者が乗るための翼のある馬の役目をすると考えられている。キリスト教の万聖節(ハロウィーン)と同じ意味の祭日のこの祭日の間、子供たちは家の中に飛び込んでくる蜻蛉(そ…

ツクツクホウシ(参考『蝶の幻想』)

ツクツクホウシの鳴き声は「つくつくほうし」あるいは「つくつくぼうし」「ちょこちょこういす」と表現されるが、ある言い伝えでは筑紫生まれの男が故郷を遠く離れて病死して蝉になり、「筑紫恋し」と鳴くようになったとも。

蝉の古名(参考『蝶の幻想』)

ハルゼミ:馬蝉 熊蝉 クマゼミ:しんねしんね(鳴き声を模したものか?) ニイニイゼミ:麦刈蝉(麦刈りの季節に表れるから) 五色蝉

アナクレオンの詩(参考『蝶の幻想』)

二千四百年前(と、小泉八雲が言っている)の昔に書かれた蝉賛歌。以下は八雲による英文を日本語に訳したものからのさらに抜き書き。「蝉よ、そなたは幸せな者。そなたは露だけで生き、王者のように高い木の上で鳴くのだから。季節がそなたにもたらすもの、…

陸雲による『蝉の五徳』(参考『蝶の幻想』)

一、蝉が頭に持つ文様は書かれた文学をあらわす。 二、蝉は地上にあるものを食べず露だけを飲んで生きる。清潔・清廉・礼節の表れである。 三、蝉は一定の季節に表れる。定説、誠実、真実の表れ。 四、蝉は麦や米の贈り物を受けない(害虫でないということ?…

『夢溪筆談』

政治家であり、文学者であり、学者であった沈括(1031-1095)が引退して夢渓園で書きつづった本。故事、音楽、神奇、異事、薬事など、さまざまなジャンルから彼のアンテナにびびっと触れた事柄を記録している壮大なネタ本。口語訳ならば東洋文庫に全訳版があ…

球電(参考『謎の発光体・球電』)

球電という現象は、必ずしも雷雨を伴わないが、雷とともに現れることが多い。それは光の玉で色はさまざまである。時にブラックホールのように光を吸収しているかのように真っ黒なものまで現れる。形は丸く、大きさはピンポン球のように小さいものから、もっ…

ちぢむ(参考『夢溪筆談』)

手塚治虫の漫画『ブラック・ジャック』に、体が小さくなる病気が出てくるが、まさにそれと同じことが古代中国で記録されている。『夢溪筆談』によれば、ある地方の知事になった人がこの病にかかり、死ぬ時には五、六才の子供のようになっていたという。

奇妙な雷?球電?(参考『夢溪筆談』)

李舜挙の家に雷が落ちた。母屋の西の建物から火の手があがり、人々はおどろいて逃げ出したが、雷が収まってから見に行くと、家は無事で壁が黒くすすけていた。木の戸棚や漆器は無事だったが、一緒にしまわれていた銀の食器は溶けていた。刀は鞘の中で溶けて…

野槌・のづち・ノヅチ(参考『和漢三才図会』)

ツチノコのことを調べていると『和漢三才図会』に記述があるとする情報に行き当たるが、どうもこの説には疑問を感じる。たしか野槌と称する蛇についての記述はある。しかし、その蛇の姿は長さ三尺(つまり90cm!)あるというのである。この時点でツチノコとな…

虎頭魚体の海蛮師?海豹?(参考『夢溪筆談』)

嘉祐年間(1056-1063年)に海州の漁師が奇妙な生き物をつかまえた。体は魚で首は虎、虎の模様がある。二本の短い足が肩についており。指の爪は虎である。長さは七、八尺。人を見て涙を流す。役所に担ぎ込んだが数日後に死んでしまった。長老が言うには「海蛮…

 麟(参考『夢溪筆談』)

至和年間(1054-1055)に、交趾(ベトナム)が麟を献上した。牛に似て大きく、全身に鱗があり、首(頭?)に一本の角がある。伝説にいう麟には似ていなかったという。山犀という人もいたが、山犀に鱗はない。麟と認めればベトナムにだまされたことになり、さ…

フールヤヌカン(参考『島からのことづて』)

沖縄の便所の女神。漢字を当てるとフール屋ぬ神だろうか。家の各所の守り神を決める時に、美しい女の神が自ら便所を守ると言った。魂(まぶい)を落として元気のない人が、落とした場所で魂を拾えなかった時に、便所にて女神に祈ると魂を拾ってきてくれると…

紫姑神(参考『夢溪筆談』)

紫姑神は便所の女神である。 ある人の妾で本妻にいじめられ、毎日厠掃除をさせられていた。この女が正月十五日に死んだので、この日に紫姑をまつり、その年の蚕の良否をたずねた。また、便所に紫姑の像をつくり酒などを備えてまつる。正月十五日に限らず紫姑…