ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

スロヴァキアの復活祭

 ついでなので、この本(スロヴァキア熱)に出ている面白い祭についてもメモしよう。イースター春分の日(3月21日ごろ)以降で最初の満月に次ぐ日曜日ということになっているが、スロヴァキアでは、イースター(復活祭)の前の一週間を、キリストの死を悼んで静かに暮らす。イースター直前の金曜日、つまりキリストが杭にかけられた日には飲酒も肉食もしてはいけない。しかし、土曜日になると解禁されて、ハムやチーズを持って教会に行き、神父にお祈りをしてもらったあとに盛大に飲み食いする。日曜のミサのあとにも親戚をたずねたりして飲んだり食べたりする。そして、明くる月曜日、東スロヴァキアでは男の子が女の子に水をぶっかける習慣がある。できるだけ冷たい水を沢山かけたほうがいいとされている。冬の煤を洗い流して春を迎える意味があり、女の子は水をかけられても怒ってはいけない。また、西スロヴァキアでは男の子が装飾をほどこしたムチを手にして女の子の尻を打つ。打たれた女の子は男の子にイースターエッグを手渡す。多産を願う祭らしい。