クジャクが飾り羽を広げる時間帯は?(所さんの目がテン)
クジャクには、インドに生息するインドクジャクと、ミャンマー(ビルマ)以東に生息するマクジャクがいるが、どちらも暑い地方で暮らすため、午後の暑い時間に体を休める性質がある。
そのため、動物園でもお昼から午後3時頃までは活動が鈍く、あまり羽を広げない。クジャクが飾り羽を広げるのを見たければ、開園直後の10時頃か、午後3時〜4時頃に行くのがいい。または、曇りで涼しい日を選べば真昼間でも羽を広げることがある。
クジャクは夏から秋にかけて羽が生え変わるので、11月ごろ見に行くと飾り羽が抜けてみすぼらしくなったオスばかりになっていることがあるらしい。12月には新しい羽が生えてくる。春から初夏にかけての行楽シーズンがクジャクの見ごろ。
ちなみに、クジャクの飾り羽は尾羽ではなく、尾羽の上に生えている上尾筒と呼ばれる飾り羽である。尾羽をそらすと飾りばねが立ち上がって扇のようになる。飾り羽があるのはオスだけで、広げるのは求愛のため。オスのクジャクは羽を広げたままメスにのしかかって交尾をする。かなり情熱的である。
動物園のクジャクは風切り羽を切ってあるのかほとんど飛ばないが、野生のクジャクは空を飛ぶ。オスのクジャクはあの長い飾り羽を垂らして優雅に飛ぶが、まるで鳳凰が飛んでいるのを見るようだ。飾り羽は求愛のためだけに存在していて、飛ぶときにはなんの役にもたたないらしい。若いクジャクには飾り羽はない。生後4年くらいして性的に成熟すると生えてくる。