八百屋お七の振り袖
八百屋お七というのは、火事の時に出会った素敵な彼様にもう一度会いたくて江戸の町に火をつけようとした少女のことです。実在の人物だと言われています。
そのお七が着ていたという振り袖が現存していて、1935年(昭和十年)に岡山で開催された警察博覧会に「八百屋お七の振り袖」が展示されたという記録があるそうです。参考>『万国びっくり博覧会』
- 作者: 橋爪紳也
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
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この時公開された振り袖は、岡山県の誕生寺というところに今でも保存されています。なんでもその振り袖は、誕生寺が江戸で出開帳(ご本尊を別のお寺に持ち出して公開すること)を催した時に、お七の遺族が直接持ってきたという曰く付きのものだそうです。
http://www.d3.dion.ne.jp/~tanjoji/kannon.htm
元禄12年(1699年)のことであった。
当山第15世通誉上人が、江戸に上り、回向院で御本尊法然上人像を出開帳していた。このとき、八百屋お七の遺族がお七の位牌と振袖を持参し、亡きお七の供養を上人に懇願したという。上人はこれらの遺品を作州に持ち帰り、当山のこの観音菩薩ご宝前にて、お七の菩提をねんごろに弔った。
振り袖は誕生寺の宝物殿に収められていて、誰でも見ることができるそうです。ちょっと見てみたいなあ。
◎誕生寺
http://www.d3.dion.ne.jp/~tanjoji/
>岡山県久米郡久米南町誕生寺里方八〇八