ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

なんで京都の玉子寿司は玉子ですし飯を挟むのか

京都市内で甘い卵焼きを食べたいのですが、おすすめのお店はあり… - 人力検索はてな

 この質問を見て、わたしは京都に甘い卵焼きがないことに気づきました。

 関東では卵焼きに砂糖を入れて甘くする人が多いです。でも、砂糖を入れない人もいます。わたしの祖母はしょっぱい卵焼きを作ってました。お店でも甘くない卵焼きを出してるケースはきっとあると思います。関東にはいろいろあるんです。

 ところが京都には甘い卵焼きのお店がないらしいんです。へえって感じでした。


 が、驚いたのはそのことではなくて、京都のお寿司屋さんにある玉子なんです。
http://www.jin.ne.jp/otayasu/demae.html
 最初にみつけたのはこの店、大多安です。「甘たまご寿し」というのが甘い卵焼きなんですが、分厚く焼いた卵焼きに切れ目を入れてすし飯を詰め込んでいますよね。これだけなら、ふーん変わった店だなあ、で終わっちゃうんです。


 その次にこんなのも見つけました。江戸京という、京都にある江戸前寿司の店なんだそうですが
http://www.edokyo.com/shop_2.html
お品書きの中に「自家製玉子」っていうのがありまして、近くに小さな写真も貼ってあります。見づらいのでもっといい写真がないかと探して、こちらのサイトを見つけました。
http://www9.plala.or.jp/zizakebar/sub-7-edokyou.htm
 こちらの写真を見ると……えぇぇ、江戸京の玉子も厚焼き玉子の間に御飯詰め込んでるー。こんなの関東で出てくるかしら。

 群馬の寿司屋で玉子と言ったら、すし飯の上に厚焼き玉子が乗ってて海苔の帯で巻いたやつが出てきます。東京では回らない寿司をあんまり食べたことがないですが、たいてい同じだと思うんです。「東京 寿司 玉子」で検索しても、おおむねそういうものがヒットします。玉子ですし飯を挟むなんて聞いたことがないです。

 でも、面白いものを発見しました。
http://koukai55.blog.so-net.ne.jp/2008-10-16
 こちらのサイトに人形町喜寿司の「玉子」の写真があるんですが、すし飯の上に分厚い卵焼きが乗ってて、真ん中で折れてるんですよ。あー、なるほど。やわらかくて分厚い卵焼きが、自重で折れてしまうのを演出してるんですね。これだったら普通のにぎり玉子寿司の延長として理解できます。


 それで思ったんですが、もしかして、大多安や江戸京の玉子寿司は、江戸前の折れちゃうほど柔らかくて分厚い卵焼きの発展系だったりする???

 人形町喜寿司の玉子は、あくまで演出だと思うんです。上に切れ目をいれてわざと崩すことで分厚さとやわらかさを表現しているのでしょう。しかし、その状態を「玉子で御飯が包まれている」と見れば、京都の大多安や江戸京の玉子に発展するんじゃないかと。

 完全に妄想、想像の域を出ませんが、いかがなものでしょう。