ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

低温殺菌方とパスツールと牧場の関係

 紙パックの牛乳は、飲んだあとパックをいちおう洗って乾かして、気分でリサイクルゴミに出したり、燃えるゴミに入れてしまったりする。だってほら、パックが一個しかないんじゃそれだけゴミに出しにくく、牛乳を頻繁に飲むわけじゃないから確実に貯まっていくわけでもないから。少ない時は燃えるゴミとして出してしまうわけ。
 それでゴミの整理をしようとして、数日前に飲んだ会津地方の牛乳「べこの乳」のパックに「保持式殺菌法」という文字があるのを見て調べ始めたのが話の発端です(前置きが長い)。


 一般に保持式殺菌法というのはパスチャライズの一種を言うそうです。
 ここからが少しややこしいのですが牛乳の殺菌法には保持式と連続式というのがあって、保持式はタンクに保持した状態で加熱する方法、連続式は牛乳が流れてる状態で連続して加熱される方法、だそうです。保持式か連続式かは温度と関係ないのですが、一般に保持式で作られるものはパスチャライズ牛乳が多いみたいです。

 じゃあパスチャライズとは何か。牛乳を殺菌するのに沸騰させてしまうと風味が落ちるので、沸騰しないような温度である一定時間加熱することで細菌を殺すことをパスチャライズと言います。たとえば 60〜65度で 30分以上保持式か連続式で加熱したのがいわゆる「低温殺菌牛乳」です。

 ほかに、低温殺菌の定義には当てはまらないけれど沸騰しない温度で殺菌する方法というのもあって、そういう沸騰しない温度の殺菌法を全部ひっくるめてパスチャライズと言ってるそうです。べこの乳は85度で15分間保持式で加熱したパスチャライズ牛乳だそうです。パスチャライズのうち法的に決まりがあるのは低温殺菌法だけで、その他のパスチャライズドについてはメーカーにより温度や加熱時間が違うそうです。

東京都健康安全研究センター
http://www.tokyo-eiken.go.jp/learn/report/gyuunyuu/nyuusakkin.html
 保持式、連続式、低温長時間、高温短時間、高温長時間、超高温などの殺菌法の説明があります。

 ところで、気になるのはパスチャライズの語源です。綴りは pasteurize なんですが、なぜこれが沸騰しない温度で加熱殺菌する意味になるの? せいぜいがところ牧場製法とか、そんな意味にしかならないと思うんだけど。

 調べてみると、なんとこの方法を発明したのはパスツール Pasteur で、彼の名前をとって pasteurize と呼ばれてるそうです。これはびっくり、わたしたちは知らず知らずのうちに牛乳をパスツールしてたわけですね。これが戦前ならば巴氏式殺菌法とか呼んでたかもしれないです(パスツールの漢字表記は巴斯徳)。

 この話をツイートしたら、id:paluko さんも「牧場関係だと思ってた」とおっしゃって、オマエはオレカー的な感動を覚えました。パストラル pastoral や パストラーレ pastorale は「牧歌的」という意味です。

 そこで再度パスツール Pasteur の語源を調べたら、pastor の近代的なフランス語の綴りが pasteur だっていうじゃないですか。参考、こことか>http://ejje.weblio.jp/content/pastor

 pastor = pasteur は牧師のことです。牧師というのは迷える信者を教え導くことを牧場で家畜の番をすることにたとえて言ってるわけですから、なんだやっぱり牧場じゃないか。と、オチがついたところでお後がよろしいようで。


◎"べこの乳"の会津中央乳業株式会社
http://www.aizu.ne.jp/aizubeko/
 ちなみにべこの乳の製造元はここです。会津の原乳は基準をクリアしているので販売が再開されています。福島県のアンテナショップなんかで買えますよ。ちょっと高いけど気に入っています。

天気

 曇りときどき雨。太陽もないのに異常に蒸し暑い日。

いきもの

 ヒキガエルかもしれないチビたちにアブラムシをとってきた。アブラムシはゴキブリじゃなくてアリマキの方ね。それまでピンシャンはねてたチビたちが、アブラムシを水槽に入れたとたん居住まいを正して、アブラムシのいる方角をじーっと見るから面白い。なんで食べ物が入れられたことに気づくんだろ。じりじり近づいてきて目にも留まらぬ早業で舌を出し、ぴょっぴょっとアブラムシを食べていく。こんな小さなうちから舌がのびるんだね。まだ小指の先より小さいんですよ。

たべもの

 先日にひきつづき新たなトマトを購入。今回買ったのは埼玉県産品種不明、丸くて赤みの薄いやつ。食べてみると酸味があり当たりでした。求めている時には酸味がなく、酸味がないのを比較対象物に買おうとすると全部酸味があるのは、完全に嫌がらせとしか思えない仕打ち(思い込み)。やっぱりトマトには品種名をつけて売ったほうがいいと思うんだよ。酸味が欲しい人もいれば、甘いほうがいい人もいるはずだもん。選べないのはよくない。

お酒飲んで寝てしまった

 夜ちょっとビールを飲んだら眠くなってしまい、そのまま寝てしまいました。