ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

ヤクのはじまり、水牛のはじまり(ヒマラヤの伝説)

 あるところに牛の夫婦がいた。夫婦がいつもなめていた岩塩の塩場がとぼしくなったので、夫がヒマラヤの向こうまで岩塩を探しに行くことになった。妻は自分の毛皮を脱いで夫に着せて送り出したが、心配でたまらず、いつも山の上ばかり見て暮らしていた。

 しかしいつまで待っても夫は帰らず、毛皮を脱いでしまった妻は肌のつるつるした水牛になった。水牛の目が上を向いているのはそのせいである。

 夫はというと、山道で道にでも迷ったのか高地に住み着いてヤクになった。妻の分と、自分の分の毛皮を着込んでいるのでヤクは今でも毛深いのである。

マッターホルンの空中トイレ (中公文庫)

マッターホルンの空中トイレ (中公文庫)


# 面白い話だけれど、水牛の目ってほんとに上向いてたっけ? どうも普通の牛との違いがよくわからないんだけど。「水牛 目 上を向いている」とかで検索してみたけど同様の話をしている人はみつからず。
# チョ・オユーという山がシェルパ族の伝説で教典の神なんだって話も出てた。著者が言うには「分厚い図鑑などを中央で開いて、そのまま強引にそりかえして置いた」形に似てるというんだけど、ここらのお経が西洋式の本のような形をしてるとは思えない。
# 北朝鮮に登山に行った話なんかもあった。1987年2月のことだそうで、ピョンヤンはエキゾチックで素敵なとこだったと書いてある。ひどく寒いところなのにホテルなどで水道管が凍って水が出なくなるようなことが一度もなかったとか、風呂場のタイルがやけにピカピカでどこへいってもきれいにしてあるとか、ホテルの従業員の女性がとてもにこやかで、あんまり親しげなので誤解して触ろうとした日本人がいたとかいないとか、でもこの国には風俗関係の職業がないので触られた女性は意味が分からなかったとか……なんか牧歌的な良いことばかりが書いてあった。今だったら違うことを書くのかちょっと知りたい。山登りの前に、立ち小便をしておくと、塩分をもとめてチョウセントラが来るかも知れないと言われて男性陣が頑張ったという話が面白かった。でも来なかったみたい。
# 著者は泌尿器科の女医さんで登山家。山登りで訪れたいろんな国の排便排尿事情いろいろ。