ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

天然アスファルトの湖

 旧約聖書の創世記によれば、ノアが洪水の前に神のお告げにより作ったとされる箱船は、ヤニの出る木で造り、瀝青(タール、アスファルト)を塗って防水したとある(創世記6:13)。その部分を初めて読んだ時、道路を舗装するのに使うアレが、天然の産物だというのに最初は驚いて、次に「そんなのが自然界でどんなふうに存在しているのか」というのが前から疑問だった。

 先日「世界の果てまでイッテQ!」に、トリニダード・トバゴのピッチレイクが出てきて、あの黒くてどろっとしたものが、地面からしみ出して沼になっているというのに強烈に驚いた。

トリニダード・トバゴのピッチレイク(アスファルトの湖)
http://tabisite.com/gallery_am/trinidad/trinidad.htm


 トリニダード・トバゴは中米の島だけど、ノアの箱船は中東の話なので、たとえばレバノンあたりにもこういうタールの沼があったりするんだろうか。いや、もしかすると石油のように穴を掘って汲み上げるのか?

 日本では採れないのかと思い、検索してみたら、秋田に明治時代の一時期だけ営業していた油田があり、そこで天然アスファルトも採れたらしい。しかも、土器や石器などの補強剤として、天然アスファルト縄文時代から使われていたというから、以外と身近なものらしい。そのわりに「うちのうらにアスファルトが湧いてるのよ」なんて話はあんまり聞かないのは謎だけれど。


◎日本のアスファルト採掘場跡(槻木遺跡群)
http://www.iimachi-akita.jp/ro/kaido/dai3/syouwa/ookubo/asufaruto.html


# 関係ないけどマダガスカルでネズミキツネザルと対決している珍獣ハンターイモトが妙にかわいらしく見えてちょっとヤバかったです。イモトには勝負にこだわらずにさまざまな珍獣と相まみえてほしいなと思いますた。