ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

ポーカレン族の昆虫食(ウルルン滞在記)

 ポーカレン族はタイ北部山岳地帯にあるメーチャンノーイ村に住む住んでいる。主食は山で作る陸稲。虫やトカゲ、カエルやおたまじゃくしなどを、山菜とともに料理して食べる。

フンコロガシ(フンチュウ)
 内臓をとり、まだ生きて動いているものを鍋にいれて塩をふり、炒めるだけ。乾煎りしているように見える。そうとう大きな甲虫だが、殻ごとポリポリ食べる。ホームステイ先のお父さんは歯がないので食べられないということだった。

タランチュラ(毒クモ)
 タランチュラは土の中に巣を作っているので掘り出して捕まえる。数が少なくご馳走であるとのこと。リポーターの酒井美紀がお父さんに言われて手づかみで捕まえていた。性質はおとなしく、めったに人をかまないらしい。囲炉裏で丸のまま炭焼きにして食べる。レポーターによるとお腹の部分は蟹味噌のような味とのこと。

ジャイ(セミの一種)
 毎年3月の一ヶ月間だけ取れる。日が暮れたら焚き火をたいて、村人総出で竹の棒を叩く。この音が鳴き声の周波数に近く、焚き火の光と音にさそわれてセミが集まってくる。日本で言うとツクツクホウシのような小さなセミで、体は透明感のある黄緑色で美しく、翅は透明。現地ではジャイと呼ばれている。この方法で取れるセミはジャイだけとのこと。味付けはせず串刺しにして焚き火で焼いて食べる。味は鶏肉に似て美味(村人)。

セミ
 コロンというイチジクの一種から樹液をとり、鍋で煮詰めてトリモチにする。竹の棒にトリモチをまきつけて高い木の上にいるセミをつかまえる。この方法で捕まえるセミはジャイよりも大型で黒っぽく、腹が赤い。翅は不透明でまだら。翅をむしって生きたまま鍋で乾煎りし、塩をふる。ご飯と一緒に食べる。 # 日本ならアブラゼミで代用できそう?

# 村では虫のほかに、カニ、カエル、オタマジャクシ、トカゲ、ネズミなどを食用にしていた。