ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

喜望峰経由の航路を発見したのはフェニキア人?

リーダーズダイジェスト『世界不思議物語』より)
 アフリカの喜望峰を経由してアジアへ向かう航路を発見したのはポルトガルバスコ・ダ・ガマだと言われている。しかし、ガマがインド航路を発見するより2000年も前に、フェニキアの商人がエジプト王ネコ二世の命令で、エジプトの紅海側から地中海側のアレクサンドリアまで、陸路を行かず船で大陸をまわる大冒険に成功したと言われている。

 この大冒険はギリシアの歴史家ヘロドトスも著書で紹介しているが、航海中の記録に「真昼の太陽が真北に見えた」とあるのをヘロドトスはあり得ないこととしている。北半球を中心にした世界観では、太陽は東から南へまわり西に沈むことになっている。いついかなる時でも太陽が北に現れることはあり得ない。

 しかし、アフリカ喜望峰は南回帰線の南にあるため、真昼の太陽が真北に見えるという現象が起こる。古代人が笑い飛ばした証言が、今では逆にフェニキア人の旅を証明する材料になっている。