野生のヤギをおんぶできるトルクメニスタンの自然保護区
トルクメニスタンとウズベキスタンの国境付近にあるクイテンダグ自然保護区では、野生のヤギであるマーコールを訓練して、人の背中に乗るように仕込んだそうです。人が馬乗り遊びの馬のように前かがみになると、マーコールがやってきて背中に飛び乗るという嬉しいんだか苦しいんだかよくわからない楽しい状態です。2011年11月5日放送、世界ふしぎ発見!より
マーコールは雄の角がワインのコルク抜きのようにねじねじになる野生のヤギです。番組で人の背中に乗っていたのは角が小さかったので、メスなのか、あるいは若いオスなのでしょうか
クイテンダグ:Köýtendag (Koytendag)
トルクメニスタンあれこれ
トルクメニスタンは長く外国のメディアを遠ざけていたので、日本には知られていないことが沢山あるとか。天然ガスが多く産出され、大変な好景気で電気代、ガス代、水道代がタダ、義務教育もタダ、ガソリンは月に120リットルまで無料で配布される夢の国です。
番組では、天然ガスが燃えつづけているクレーターをバックに拝火教の誕生を説明していましたが、ダルバザクレーターは 1986年の天然ガス掘削調査の時、爆発事故で出来たものだそうです。それからずっと燃えつづけているのは確かにすごい。
毎年8月の第二日曜日をメロンの日として祝日に指定されています。メロンはトルクメニスタンの主要な産物であり、ソ連からの独立を果たしたニヤゾフ首相の大好物。8月の中頃に収穫の最盛期を迎えます。巨大なラグビーボールのようなメロンの他、さまざまな種類のメロンが栽培されているそうです。近年日本でもトルクメニスタンのメロンをもとに作られた新しい品種が栽培されているとか。例:アナウ114、深山瓜など
●8月下旬ごろ発送予定有機JAS・完全無農薬栽培トルクメニスタン瓜いろいろ詰め合わせ5kg |
メソポタミア文明とインダス文明の中間地点に位置し、マルギアナという進んだ文明も生まれました。四千年前にすでに車輪が発明されており、技術の高さがうかがえます。主な交易品はラピスラズリなどの宝石。マルギアナの都は三十の城壁に囲まれ、東京ドーム5個分の広さがあったそうです。一番内側の城壁は高さが20メートルあり、三角の矢狭間が無数にあったとのこと。
トルクメニスタンには古代から冷蔵施設があったそうです。巨大なドームを作り、中に冬の間に雪を詰め込み踏み固めることで氷を作り、草で作った断熱材でドームを覆うことで、真夏でも食べ物の鮮度を保つことができました。このあたりを走ったことがある間寛平によれば、イランなどの国にも同様の施設があるそうです。
首都アシハバードから数十キロ離れたコウ・アタの地下には温泉湖があります。お湯の温度は人肌程度。皮膚病などに効き目があるそうです。その湖は常に同じ水位、同じ水温を保っていますが、わき出し口は発見されているものの、お湯が流れ出す口はどこにあるのかいまだにわかっていないそうです。温泉は混浴で、番組では男性も女性も入っているようでした。男性は海パン一枚で、女性は水着のような服を着て入浴しています。
グリシリン洞窟は二千年以上前にシルクロードを旅した古代ギリシア人の記録にもあり、1950年代に再発見されたそうです。三つの空間からなる鍾乳洞で、三番目の空間は石膏やアラゴナイトでできた白亜の洞窟です。残念ながら観光用に公開はされていないようですね。