ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

久しぶりにイエはてなに答えてピックアップ賞をもらいました

http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20110927/SapriKn01
 子供の頃の思い出を書いたのですが、送信してからちょっと暗かったなあと反省しました。イエはてなに投稿するならもうちょっと明るい、読んでいい気分になれることを書いたほうがいいのに。それでもピックアップ賞をくださったみたいで、なんだか申し訳ないです。Amazonギフト券、大事に使います。

 id:Catnip さんに続編が読みたいと言ってもらえたので、その後何が起こったか書きます(笑)


 あれから何年後のことでしょう。小学二年の頃だったと思います。男子を含む五人くらいで学校から帰る途中のことです。男子の一人が、ある家の門のまわりに咲いていた、真っ赤なサルビアの花をつんで蜜を吸いはじめました。


 わたしたちは、時にはいたずらもする子供でしたが、まるで分別がなかったわけでもありません。よそ様の家や公園の花壇を荒らしたりはしませんでした。ただ、サルビアだけは別格で、なぜか花をむしることを悪い事だとは思っていませんでした。サルビアの花は、萼(がく)も真っ赤に色づいて立派だから、花の部分だけ抜いてしまっても大丈夫だと思ってたんです。


 男子のひとりがサルビアの蜜を吸い始めたので、一緒にいた子たちがみんなまねをして蜜を吸いました。でも、わたしはそのとき思いだしたんです。ここって、あの子の家だよねえ……幼稚園の時に、約束をやぶって先に行っちゃって、わたしたちだけ大遅刻で叱られた、あのナントカちゃんの……??


 未だに名前すら知らない子だけど、たしかにあの時の子の家です。なんかやだなあ、と思いながらも、みんなやってるからいいか、と思ってわたしも二、三個花をつんで蜜を吸いました。


 その時です。こらー!!という恐ろしい声とともに、家の中からおじいさんが走り出てきました。


「おまえらか、この花を抜いたのは!!」


 おじいさんの手には、根こそぎ引っこ抜かれたサルビアがにぎられていました。わたしたちはキャーと叫び声をあげて逃げ出しましたが、男子が一人つかまってしまいました。


 まさか置いて逃げるわけにもいかないのでハラハラしながら遠くから見ていると、おじいさんはとにかく怒っていて、
「この、わるガキども、お前らがやったんだろう」
と言って、こぶしをふりあげてぶつマネを何度もしていました。


 でも、それは本当にわたしたちがやったんじゃないんです。わたしたちが好きなのはサルビアの蜜を吸うこと。花をちょんと抜いて吸うだけなのに、根こそぎ抜けちゃうはずないじゃないですか。


 つかまってしまった男子は普段は活発でリーダー格の子でしたが、まともに口がきけないほど驚いていて「ちがうよ、やってないよ」としどろもどろに何度も繰り返していました。


 しかし、おじいさんはききません。「なんだと、ブーブーがやったっていうのか。そんなわけないだろう。お前らがやったんだ!」と、頭ごなしに言うばかり。


 何が恐いって、こちらが言ってもいないことを言ったと言い張ってるところが恐かったですよ。小学二年にもなって、ブーブーなんて赤ん坊みたいな言葉を使うはずもないのに。ブーブーのせいにするなとものすごい剣幕なんです。


 つかまっちゃった子も、そのうちなんとか逃げてきましたが、走って逃げるわたしたちに、おじいさんは大声で言いました。
「お前ら、警察を呼ぶからな!」


 それを聞いて、全員が真っ青です。
「警察ほんとに来るのかな?」
「わかんないけど、来るわけないよ。名前も言ってないのに」
「でも警察だったら調べられるかもしれないよ」
「平気だよ、抜いたのオレらじゃないもん」
「でも花はむしっちゃったし……」
そんなことを言いあいましたが、ちっとも気分が晴れなくて、暗い顔をしたまま別れて家に帰りました。


 家に帰っても警察が来たらどうしようって心配で心配で、夜寝るまでずーっと恐くて仕方がありませんでした。母にも祖母にも言いだせなくて、とにかくバレないように明るくふるまったりしてたのを覚えてます。


 翌日、学校でみんなに会って「警察来た?」「ううん、来なかったよ」と話して、やっと安心できたのですが、よく考えたらサルビアを根こそぎひっこ抜いたのはわたしたちじゃないので、またもや冤罪なんですよね(蜜を吸うために花を摘むのは悪ではないという子供の理屈をフルに発動中)。なんであの子の家に行くとこんな目にあうのでしょう。しばらく恐くて、その家の前を通れなかったくらいです。


 あれから何十年もたって、今では笑って話せるようになりましたが、けっこう大きくなるまで思い出すのがイヤでしたねー。これでもし、あの家の子と知りあうチャンスでもあったら、あの時はひどいめにあったよと笑って話せたかもしれないんですけど、そういうこともなく未だに名前もよく知らないナントカちゃんのままです。

スーパームーン

 28日の早朝に、新月と月の近地点通過が重なったようです。つまりスーパームーンてやつですが、とりあえず大地震はなかったようですね。良かったです。

 こういうのって、科学的にありえないからって馬鹿にするもんじゃないと思うんですよ。霜月に酉の日が三回ある年は火事が多いとかだってそうでしょ? 科学的に因果関係なんかないけど、昔からそう言ってるから火の元には気をつけなきゃねって注意しあうんです。普段忘れてる災害への備えを見直すチャンスだと考えなきゃね。

天気

 27日は午後から晴れ。最高気温は23度。
 28日は晴れ。最高気温は24度。

 そういえば27日の日記書いてないやと思い出す。