ぼく、とうさんの足になる
図書館で拾った童話。1996年3月初版、大日本図書、1200円(税込み、当時)。お父さんは町の発明家で、寝たきりでもお風呂に入れる機械や、障害者を助けて働くロボットを発明していた。そのお父さんが骨の癌になり寝たきりになってしまう。主人公の「たつろう」はお父さんが元気になるなら、仲良しのペン太やおもちゃを手放してもいいと祈るのだった。
いい話なんだろうけど、主人公がペン太を病気の子供にやってしまうのがどうも理解できない。ペン太はお父さんが発明したペンギン型のロボットで…いや、ロボットというよりリモコンで動く機械人形なんだけれど、主人公が家族のように可愛がっている。それを、主人公はお父さんを助けたい一心で手放すのだけど、作ったのはお父さんなので、勝手に人にやったらお父さんも悲しいんじゃないのかなんて、余計なことを考えてしまい、素直に感動できなかった。拾った本なのでどうでもいいんだけれど。こんな本与えられて感動を要求される子供ってけっこうかわいそうだなって素直に思いました。