いま魂の教育
いま魂の教育 価格:1,260円(税込、送料別) |
「スパルタ教育」は希書というか、いわゆるトンデモ本にあたるような内容だそうで、たとえば、命の大切さだかなんだかを教えるために父親は夭折すべきだとか、母親は息子のおちんちんの成長を讃えるべきだとか、そういうことが書いてあるらしい(未読につき伝聞)。1969年の本だ。
「いま魂の教育」は2001年初版で比較的新しい本だ。さすがにトンデモ度は薄くなっているけれど、まだまだ現役である。親は失恋の経験を子供が幼い頃からわかりやすく聞かせてやったほうがいいとか、母親は、結婚して初めてお父さんと一緒にお風呂に入り、男性のシンボルを見てどう感じたかを娘に話すべきだとか*1、謎の教えが数多くあり、都知事はヘンテコな人だなあと感じざるをえない。
ただ、全体としては、言いたいことは意味がわかる。命を大事にせよ、人や自然に対する感謝と畏敬の念を忘れてはならない、逆境から学べ……などなど、ごく当たり前のことを言ってる。その当たり前のことを伝えるのにここまでヘンテコな本を作れるのは、やっぱりものすごい才能なのかもしれない。
*1:その逆に男親が女性器を賛美する教えがないのは実践するとポルノ小説になるからだろうか?