ボタンの歴史
『ボタン事典』1999年初版1524税別 カラーページあり、巻末に索引あり
リンク先は楽天ブックス(ただし品切れ)
ボタンの歴史や、ボタンの種類、アンティークボタンの紹介、ボタンの製造工程、ボタンの付け方など、ボタンに関するさまざまを詰め込んだ好著。株式会社アイリスという、ボタンを作っている会社で作った本のようです。
◎株式会社アイリス
http://www.iris.co.jp/
◎ボタン博物館(アイリス)
http://www.iris.co.jp/muse/
◎アイリスの楽天ショップ
アイリスのボタンギフト
以下はメモ
- ボタンを衣服の一部をとめたりはずしたりするための仕組みと考えた時、最初に現れたのはエトルリア文明(紀元前8〜2世紀)の頃だそうで、この頃のものは今で言うと鍵ホックのようなものだった。
- 紀元前218〜210年のカルタゴ戦争の時、イタリア南部のターラント(タレントゥム)はカルタゴに占領されるが、その際ターラントの市民は略奪をおそれて財宝とともにフィビュラと呼ばれる留め具を埋めた。
- フィビュラは巻き衣をとめるための道具で、裏に留め金のついたバッヂのようなものだった。
- 紀元後3〜6世紀にかけて、中国の北方民族はチャイニーズノットのボタンを用いていた。紐を結んで球をつくり、別の紐で作った輪に通す形式。
- ボタンホールが発明されるのは12世紀ごろ? どうやらサラセン人(イスラム人)が考えたことらしい。ヨーロッパにもたらされるのは十字軍以降。
- フランスのルイ九世が、サラセン人が衣服にボタンを使っているのを見て、ボタンを作るようにお触れを出した記録が残っている。
◎ボタンにまつわる謎の人、ボタンキング
http://www.scbuttonking.com/
ダルトン・スティーブンスはひどい不眠症に悩み、眠れぬ夜にヒマを持てあましてスーツのボタンを付け直していた。そうするうちにボタンに魅せられ、34ヶ月かけて16333個のボタンでスーツを埋め尽くした。それだけでは飽きたらず、帽子や靴までボタンで埋め尽くし、ギターや車や、自分の棺桶や、自宅のトイレまでボタンで埋め尽くした。果てはボタンの歌まで自作し、ミスター・ボタンキングとして人気を集めている。株式会社アイリスの招きで日本に来てテレビに出たこともあるそうだ。# 2019年追記、上記URLはご本人の公式サイトだったように記憶しているが、今は閉鎖されている。ボタンキングは2016年に亡くなったそうだ。>Button King - Wikipedia