ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

和漢三才図会から日蝕の抜き書き


▲「和漢三才図会」の挿絵。

  • (旧暦の)朔日、二日、三日の三が日にかぎって発生する。
  • 虫が草木の葉を食べていくのに似ている。
  • 日は高く、月は低いところを運行しているが、朔になると日月の経緯(縦横)が一致するので、地に対して月が太陽を隔ててしまう。そのため、太陽は光を失う。
  • 日蝕が陰暦(月が黄道の北にある時)に起これば、太陽は西北から欠けはじめ、真北で最もはなはだしく欠け、東北で元にもどる。
  • 日蝕陽暦(月が黄道の南にある時)に起これば、西南から欠けはじめ、真南でもっともはなはだしく欠け、東南でもとにもどる。
  • 日蝕は陰が陽を侵すので、臣が君をおおう印である。あるいは大水が起こるとも。
  • もし、日蝕に星を見るなら、臣が君主をころし、天下は分裂する。


 上記は「和漢三才図会」という江戸時代初期の百科事典からの抜き書き。後半に占星術での解釈が書かれていることを除けば、現在考えられているのと同じ仕組みを説明している。

 朔(ついたち)というのは新月のことで、昔の暦は新月を月のはじめとした。日蝕新月に起こる。朔日だけでなく、二日か三日にも起こると言っているのがよくわからない。望(満月)が十五日だったり十六日だったりすることがあっても、新月は必ず朔日だと思うんだけれど。

 陰暦・陽暦でのかけ方の違いについては、わたしは頭が悪いので検証しきれないんだけれど、国立天文台のサイトでで今月22日の日食の情報を見ると、日本では沖縄が皆既日食対の南にあたり、本州とは欠ける向きが違っていることを考えると、昇交点で起こるか降交点で起こるかは関係ないんじゃないかと思うんだけれど(知恵熱出そう)。

国立天文台:2009年7月22日皆既日食概要
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/index.html



2009年7月22日は、日本の一部で皆既日食、その他の地域でも部分日食が見られます。今回のはすごい。東京dでも70%以上欠けちゃう。みんなで指折り数えて日食を待とう!