ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

皇鈴山の伝説・アズマギク・ダイダラボッチ

 大掃除で古い本の箱をあけたら、何十年も前に旅先で買った本がでてきました。高山植物の伝説を集めた本です。といっても、かなりこじつけくさいものが多いのですが。

 その中に、皇鈴山に伝わるヤマトタケル伝説がありました。オトタチバナヒメを失い、悲しみに暮れながら歩いていると、腰につけた鈴がちりーん、ちりーんと鳴りました。すると、タケルが歩いた道に、ミヤマアズマギクが咲いたというのですね。なんて美しい話だろうと子供心にとても印象深く残っています。

 で、皇鈴山ってどこでしょう。わたしゃそんな基本的なことを何十年も放置していたことに今になって気づきました。たぶん調べようがなかったんですね。山の名前で検索できるような地図帳を持っていればみつけられたかもしれないけれど。

 ググったら一発でした。外秩父の山だったようです。秩父には三峰山があります。ヤマトタケルイザナギイザナミの神を祀った神社があります。東征のおりに、このあたりに立ち寄ったという伝説があるのです。タケルの鈴の音からアズマギクが生まれたという話も実在するようです。皇鈴山(みすずやま)という名前もその伝説にちなんでいるのでしょう。


 それに、この山には二本木峠というのがあるそうです。日本古代の巨人ダイダラボッチが、この粥仁田峠で粥をすすり、その時に使った箸を二本木峠に刺したんだそうです。たぶん、昔は峠に高い木が二本生えていて、それが巨人の箸のように見えたんでしょう。さらに粥をたいた釜を伏せたのが山になったと言われる釜伏山というのもあるそうです。
http://www.fiberbit.net/user/yayoi_w/308toyabokujou.html


 関東にはダイダラボッチの伝説も多いのです。茨城・栃木・埼玉・群馬……そして東京にもあります。以下は群馬のダイダラボッチの話。
http://www.chinjuh.mydns.jp/cgi-bin/diarypro/diary.cgi?no=493