オヒア・レフア
オヒア・レフアというのは、美しい花をさかせる樹木の名前である。オヒアは木の部分、レフアは花の部分を指す。
オヒアというのは若者の名前である。ある時、火山の女神ペレは、オヒアを見初め、自分の夫になるように求めた。しかしオヒアにはレフアという許嫁がいたためペレを遠ざけた。
オヒアはペレの怒りをかい、木に変えられてしまった。残されたレフアは、毎日泣いてばかりだった。
レフアをあわれに思った神々は、オヒアを人に戻そうとしたができなかった。仕方なくレフアを花に変え、オヒアの木に咲かせた。
オヒアの木から花を摘むと雨が降るのは、恋人たちが引き裂かれるのを嘆くからだ。
オヒア・レフア('Ohi'a Lehua)
学名= Metrosideros polymorpha
和名= ハワイフトモモ、ムニンフトモモ
フトモモ科オガサワラフトモモ属の常緑性中高木。自生する場所により高さがことなり、キラウエアの火口付近では50cmほどの灌木にしかならない。レフアの花はレイの材料に。オヒア樹は神殿や神像、ハイチーフが使う槍になる。花期は春から夏にかけて。