ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

埴土(はにつち)

 ルーマニアの成長する石 trovant や、静岡の子生まれ石の記事を読んでいて、さらに思い出したことがある。それは、小さな土の塊のようなもので、ある神社でしか産出しないと聞いている。その土の塊が安産だか難病の快癒だかに効くというので遠くから取りに来る人がいるという。たしか名前は埴土というはず。

 これまた検索をかけたらあっさりみつかった。

◎飛鳥三昧:畝傍山
http://sanzan.gozaru.jp/sn3/un/sanzan-u1.html

 こちらのサイトによれば、大阪の住吉大社では、畝傍山に神器の材料にする土を取りに行く行事があり、その土が産する場所には、土一握りに対して五、六粒のネズミの糞状の土の粒が出てくるという。住吉大社では、その粒もまぜて神器を作っている。一説によれば、その粒はコフキコガネという昆虫の糞だといわれているけれど、この土には霊力があるという信仰も根強く、特定の樹木の養分が土中の精髄とまじわり団粒になったものだから、飲めば瀕死の重病人も蘇るともいわれているとか。わたしはこの話も、昔何かの本(いや、雑誌だったかもしれない)で読んで、一度実物を見たいと思っていた。神話の舞台になったような西のほうの話だと記憶していたけれど、飛鳥か……簡単には行けないなあ。

 それにしても、数年前にネットで検索した時には、土器の材料にする赤土(埴土)の話しかみつからなかったのに、世の中便利になったものだと思う。便利すぎて面白みが薄くなったような気もするけれど。雑誌の編集者やテレビ番組を作っているスタッフですら素人の情報をあてにしてネットを検索する時代だから、当然といえば当然。もうテレビや雑誌がワクワクを提供してくれる時代は終わったのかなあ。

鼠の糞 ねずみの糞 鼠のフン ねずみのフン ネズミのフン 鼠のふん ねずみのふん ネズミのふん