ハイチのterre(イブニング・ファイブ)
さきほどTBSのイブニング・ファイブで、ハイチでは泥のクッキーを食べて暮らす人たちが増えていると報じていた。白っぽい泥に、バターと塩と水を混ぜてペースト状にしたものを、板の上にスプーンで丸くのばし、クレープをいくらか厚くしたような感じにしたものを天日で干して作るのである。パッと見、プレーンな南部煎餅のようなものだった。色は白っぽい泥の色だったけれど。泥にはカルシウムが含まれていて栄養になるとも言っていた。
検索してみると、その泥クッキーは terre (テーレ、もしくはテッレ?)と呼ばれるもので、カルシウムの補給のために妊婦や子どもが食べる伝統食であるとのこと。ハイチにも土を食べる人たちがいる。しかも伝統的に食べるというのだから興味深い。
しかし、おもしろがってばかりもいられない。そのterreを主食とせざるをえない貧困層が増えているというのだ。もともと貧しい国だったハイチは、世界的な食料の高騰のあおりを受けてterreの消費が上がっている。つまり泥を食べて暮らしている人が増えたのだ。
◎telegraph:ハイチの貧困を伝える記事
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/1577057/Haiti%27s-rising-food-prices-drive-poor-to-eat-mud.html
The discs are made from dried yellow clay mixed with water, salt and vegetable shortening or margarine.
The mud, which comes from Haiti's central plateau region, is first strained and then shaped into biscuits which are left in the sun.
The pale brown biscuits, known by locals simply as "terre", have traditionally been eaten by pregnant Haitians and children as an antacid and source of calcium.