ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

一度お電話してみませんか

 アリコのCMに「一度お電話してみませんか」というのがあるのですが、どうも違和感を覚えます。しかし頭が悪いので文法的に何がまちがっているのか説明できません。違和感を覚えるわたしのほうがおかしいのかもしれませんが、アレっと思ったので書いてみます。

 そのCMは、アリコに電話を(相談を)したことのない人に対するメッセージで、アリコが外資系企業でもっとも古くから続いている保険会社であることを丁寧に説明しています。そして最後に「一度お電話」ときて「してみませんか」と続きます。

 「してみませんか」だと、同じ目線に立って「あそこへ行ってみませんか?」「これを食べてみませんか?」と言っているように聞こえます。それがいけないとは思わないのですが、CM全体の流れはへりくだって丁寧に話が進んでいるので、聞いている視聴者はアリコ目線より高いところにいると思います。ところが「一度お電話」まで来たところで「してみませんか」とガクンと相手を自分と同じ目線まで落としてるところに、クラッとします。最初から「ねえ奥様、アリコにお電話してみませんか?」と同じ目線で言われたならなんとも思わないのですけど。

 では、なんと言えば違和感なく聞けるのか。「お電話」にこだわるなら「ぜひ一度お電話ください」「一度お電話いただけませんか?」もしくは「ぜひ一度、わたしたちにご相談ください」と素直に結べばいいんじゃないでしょうか。

 日本語って難しいですね。