ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

ヘビの足一本で(フランスの言い伝え)

 フランス、ピカルディ地方の言い伝えによれば、神様がアダムの肋骨を一本とって女を作ろうとした時、ヘビが肋骨を盗んで逃げた。大天使が追いかけてヘビの足をつかむが、ヘビは自分の足を切って逃げてしまった。仕方なく神様はヘビの足から女を作った。そのため女は油断がならず、ヘビには足がない。
「神さまは、むだにへびの足一本で女をおつくりになったんじゃないよ」お百姓トロメと悪魔

なぞとき名人のお姫さま―フランスの昔話 (世界傑作童話シリーズ)

なぞとき名人のお姫さま―フランスの昔話 (世界傑作童話シリーズ)

 
そのほか気になることメモ
 
聖ゲルリュション(かぜひきたちが聖ゲルリュションさまへおまいりにいく)
 風邪をひいた猫、ガチョウ、ヤギ、ヤマシギ、犬がおまいりに行く聖者の名前。動物たちは途中でオオカミの家をみつけて留守中に入り込み、真夜中に帰ってきたオオカミは、動物たちを勝手におそろしい人間と思いこんで家を捨てて逃げ出す。「ブレーメンの音楽隊」のフランス版。モルヴァン地方の昔話。ゲルリュションがどういった聖者なのかは記載なし。オオカミの一件で風邪がなおってしまうので、聖者の祀られている場所までは行かずに終わってしまう。
 
悪魔デイッケドン(お百姓トロメと悪魔)
 身の不運を嘆く百姓トロメに、息子の魂と引き替えに願いをすべて叶える契約を結ばせる悪魔。トロメが「一番鶏が鳴く前に全てを終えること」という条件をつけたので、おかみさんが機転をきかせて作業が終わるすんぜんに納屋の雄鶏をつついて鳴かせ、悪魔を撃退する。「鬼の刀鍛冶」など、日本にも同様の話がある。