ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

くだらないことを端から調べてみた

モルッティ
 某カモメと同じ名前のファミレスのメニューにあったので飲んでみた。ノンアルコールのビール風の飲み物らしい。ビールみたいに泡がたって、色も香りもビールっぽい。味は……さすがノンアルコールだ。癖のないさわやかなホップジュース! いや、これはこれで美味しいと思う。暑い日に暑気払いに飲んだらさわやかだよ。でも、ビールの代わりに飲んだら激しく寂しいんじゃないかな。

 とりあえず検索をかけてみると、メーカーではなく通販会社がひっかかってしまう。どういう成分だとか、どういうふうに作ってるとかのメーカーの説明を読みたいんだけどなあ。仕方がないので通販系のサイトの情報を総合すると「モルトエキス」と「ホップエキス」で作られていてお酒ではないこと。また、もともと発砲しているのではなくて、炭酸で割るとビールのような泡立ちになるらしいことがわかった。

 ホップエキスはホップという植物からなんらかの方法で抽出した成分だろうと思う。じゃあ、モルトエキスっつーのはなにかと思い、さらに検索をかけると、大麦をある条件で発酵させたシロップ状のもので、麦芽糖酵素を含んでいるのでフランスパンなど砂糖を使わないパンの発酵補助に使われるんですと。へー。
 
スカンピ
 行きつけのイタリア料理店の黒板にスカンピの香草なんとかって書いてあった。綴りは scampi であろうと想像してインフォシークのマルチ翻訳にかけてみたら「脱出」と訳されてしまった。あー、なるほど。頭に e- を付けたら escampi で英語の escape に近くなったぞ。たぶん途中にスペイン語なまりが入ってるんじゃないのかな。スペイン人はsp-とか sc- とかの二重子音が苦手なので e- を付けるんだよねーってちょっと待った。敵はスカンピの香草ナントカでイタリア料理なのだ。脱出のわけないじゃん。

 そこで逆に日本語の「脱出」をイタリア語に翻訳したら「fuga」ですと。そういえば「小フーガト短調」とかのフーガは「走る」という意味のイタリア語が語源とか聞いたような聞かないような。走るんなら逃げるに通じても変じゃない。変じゃないけどスカンピとは無関係だ。

 じゃあ「わたしは脱出する」を翻訳させたら…… Io Scappo ですと。あ、スカンピにもどった。ちょっと違ってるけど人称変化とかその他もろもろの語尾変化をしておるんじゃろうて。わしゃ難しいことはわからんっ。

 で、こんなことやっててもらちがあかないので scampi を普通にググった。テナガエビのことだった。

 日本ではエビ類はみんなエビ。もちろん○○エビというような呼び分けはちゃんとあるけど、あくまでもエビを別の単語で修飾して呼び分けてるだけよね。ところがイタリア語にはエビの種類によって別の名前があるらしく、テナガエビは scampi で、ロブスターなら aragosta ですと。その他のエビはなんていうのかっていうと、クルマエビだと gamberetto だそうでございます。

 -etto は小さいものを意味する語尾だから、gambero で翻訳したら「エビ」。gambero でイメージ検索するとザリガニやらクルマエビやらカニっぽいのやらの写真が引っかかるので、これがエビの総称っぽい。

 なんにせよ、イタリア語はエビの種類によって全く別の単語を用いて呼び分けているわけで、エビちゃん好きの民族ってことで正解? んでもってスカンピが脱出なのは単なる同音異義語
 
ゴールデンシロップ
 LaLaTV というケーブル局(というかCS局と言ったほうがいいのかな)で「ジェイミーのラブリー・ダイニング」という料理番組をやっている。イギリス人の兄ちゃんが自分の部屋におともだちを招いて料理を振る舞うという設定で、毎回とてつもなく美味しそうなものをテンポ良く作って行く。

 そのジェイミー君が「イギリスではゴールデンシロップってやつを売ってる。メイプルシロップより癖がなくて僕は好き」とか言いながら、なんかのお菓子に缶からどばどばシロップをかけてるの。

 一体何からとったシロップなのか検索をかけてみたら……んげっ、はてなのキーワードにひっかかった。

ゴールデンシロップとは - はてなキーワード
英名:golden syrup

製糖方法の1つの含蜜糖で、サトウキビやてんさいを搾汁し、釜で茹で、砂糖が結晶化する前の最初の沸騰を経過したのちに濾過をして取り出した主に英国で販売されるシュガーシロップのこと。

蔗糖を約65%含み、匂いはほんのりとバター風味で薄い黄金色、含蜜糖のなかでは最も甘い。

 なんだ、砂糖の砂糖になる前のやつかー。不思議な南国植物の樹液とかじゃいのでちょっとがっかり。っていうか、含蜜糖の中で一番甘いものを、ジェイミーはどばどばぶちかけておったのか。欧米人の味覚って一体。
 
海洋センター(茨城の)
 茨城のダチョウ王国ってところへ行った時、海にはぜんぜん近くないのに海洋センターっていう施設があった。車で通りすぎただけなのでよくは見なかったけどプールとかテニスコートがちらっと見えた。なんかの研究所にしてはおかしいと思って検索をかけたら、なんか茨城には海洋センターという名前の公立のスポーツ施設が各地にあるらしいです。はー、そうなの。

http://www.city.kasumigaura.ibaraki.jp/kan_shis/shisetsu/chiyoda/chi_shisetsu03.html
http://www.city.namegata.ibaraki.jp/kanko/ko_sp_shisetsu/06/index.html
 
外環のダブル終了
 外環(高速道路)の料金所に「ダブル終了」って看板が出てたの。終了ってことは開始があったりするの? っていうか、ダブルって何が二重なの??? と思ってこれも検索してみたら、同じような疑問を持つ人がけっこういるみたいで、あっちこっちのブログで話題にされてた。

 で、何がダブルかっていうと、料金所が前後で二重になってるらしいんだよね。でも、普通はそんなこと知らないから最初の料金所で止まっちゃうでしょ。ダブル実施中の時は、前を見て車がいなかったら奥へ進まなきゃいけないらしいの。後ろの車は手前の料金所でお金を払う。いっぺんに二台さばけるので渋滞が解消するというわけ。空いてる時にダブルをやっても無意味なので、やってないときは「ダブル終了」って看板が出る。やってるときは「ダブル実施中」って書くらしいです。

 でも、そんな看板出てても説明されなきゃわからんのよね。長い休みの時なんか、普段乗らない人が来るので「奥へ行って」とかいちいち説明するんだろうな。なんか惜しい感じ。
 
薫物屋香楽
 これは渋滞してる高速道路でちょっと前を走ってる車に書いてあったお店のロゴ。「たきものやからく」と読むらしいです。埼玉か群馬で見たのでそこいらの車かと思って検索したら、台東区鳥越の会社だった(本社は和歌山県)。

手づくり香【手作りお香】薫物屋香楽
 台東区の住所にお店があるのかどうか書いてないのが惜しい感じ。行けるから、お見せがあるならのぞきに行きたいのに。
 
セフィーロ
 車の名前。これも高速道路の渋滞中ネタ。前に止まってる車がこれだった。

 むかしエスペラントってやつを習ってた時に「セフィーロってエスペラント語なんでしょ?」って複数名から聞かれたんだけど、ちげーます。エスペラントは cefiro をセフィーロなんて読まないし、そんな単語ないよ。 cefiro はスペイン語で「そよ風(西風)」です。エスペラントで同じ意味の単語は zefiro で発音はゼフィーロ。どっからそんなデマが流れてるんだろ。

 ちなみにー、cefiro も zefiro もギリシア神話の西風の神の名前が語源です。

  • エウロス(東風)
  • ゼピュロス(西風)
  • ノトス(南風)
  • ポレアース(北風)

 
磯辺温泉の舌切り雀
 これも渋滞ネタ。磯部温泉の広告を貼ったバスが近くに止まってた。磯部温泉は舌切り雀の里なんですと。舌切り雀は「宇治拾遺物語」にも類型の腰折れ雀があったりして、全国各地に伝わってる昔話です。群馬県磯部温泉に伝わっていても不思議はないですが、面白いので検索をかけたら、磯部温泉には雀の里からもらってきたつづらや、雀の舌を切ったとされるはさみが現存してるらしいですぞ。げー、そんなこと知らなかった。

Error 404 Page Not Foundページが見つかりません | 群馬 磯部温泉 舌切雀のお宿磯部ガーデン【公式】
 つづらやはさみはホテル磯部ガーデンの宝物殿で見られるらしい……ってホテルのなのか。作り物っぽいけどそのいかがわしさも含めてナイスよ。これって宿泊しなくても見せてくれるのかな?