ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

プチ庭園めぐりのつづき

 次に目指したのは池之端にある旧岩崎邸庭園です。三菱を創設した人の長男が立てた洋館だそうです。JR御徒町駅から徒歩15分。ここも何が見たくて来たというわけではありません。無料になってるところのリストを見て適当にえらんだ場所です。

 本当にまったくなんの知識もなく来たのですが、ここにある洋館も設計者はジョサイア・コンドルだそうです。偶然でコンドル続きかと感激しそうになりましたが、冷静に考えると、この時代に西洋建築を設計できた人が少ないので、あちこちの有名な建物がのきなみコンドルの作だったりするのでした。コンドルは明治政府に招聘されて日本に来たイギリスの建築家で、鹿鳴館を作った人として歴史の教科書にも載ってます。

 旧古河庭園の洋館は事前予約がないと見られませんが、旧岩崎邸は急に見に来ても中に入れるようです。旧岩崎邸庭園は、戦後GHQに接収されたり、日本の裁判所関係の研修所(ごめん記憶があやふや)に使われていたせいもあって、庭園自体は作り替えられてもとの状態じゃないそうです。作り替えられた歴史もおもしろいのですが、やはり見所は洋館内部です。ちょうど無料ガイド中だったので、参加手続きはしてませんが、後ろからこっそりついて歩いて話を聞きました。洋館といってもイギリス経由のインド式アラベスクや、イギリス様式、フランス様式など、さまざま混じったデザインだそうです。アラベスクっぽい飾りが目立ったことくらいしかわたしにはわかりませんでした。そのほか、いろいろおもしろいこと言ってたけど長くなるので割愛。

 そんなこんなで見学自体は面白かったのですが、とにかく職員さん(いやボランティアかも)が妙にうるさいんです。ガイドさんの話を聞いてる途中に割り込んで来て「ガイドツアーに参加しない人もいるんですから後ろをあけてください」とか、そうするのが当然だって顔して注意しにくる。もちろん言ってることはわかります。「すいません、もうちょっと奥へ」とか言われれば、あらゴメンナサイってなもんです。でもそこの人の言い方はいちいちカチンとくるのですね(笑)そういう物言いをする人がその人だけならその人のパーソナリティーなんだなぁと思うんですが、別の人が入り口で、ペットボトル持ってる人に「ここは重要文化財ですからねえ、ペットボトルはいけませんよ。重要文化財なんですよ」って感じでおしつけがましく注意してるのが端で見てても鼻につくというか、なんというか。悪い意味で事務的じゃないんです。なんらかのオーラが漂ってる。重要文化財の管理を手伝ってるんだぞという自負みたいなものがにじみ出ていて、ある意味ほほえましいんですけど。

 ちなみに、旧岩崎邸庭園の脇には、さだまさしが「忍ぶ不忍(しのばず)無縁坂」と歌った坂があります。

http://www.tokyo-park.or.jp/kouen/park.cgi?id=77旧岩崎庭園