ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

鳳凰水仙

 昨日は帰りに亀有の馥昶茶屋(ふうさんちゃや)ってところで中国茶を買いました。最近はほとんどここでお茶葉を買ってます。今回買ったのは鳳凰水仙。中国広東省にある鳳凰山で作られるお茶で、カテゴリーでいえば青茶(烏龍茶)です。

鳳凰水仙 中国茶は産地や種類によって茶葉の形がちがいます。固く丸めてあるものや、よりをかけて針のように真っ直ぐにしたもの、龍の爪のように曲がったものなどいろいろです。鳳凰水仙は葉にほとんどよりがかかっていません。

鳳凰水仙 乾燥した茶葉の色は黒ですが、お湯をさしてしばらくするといくらか緑がもどってきます。お茶の色は凍頂烏龍茶ほど薄くなく、かといって紅茶のように濃くもありません。ほのかに茶色く色づきます。お茶の色がわかる写真も撮りたいのですが、美味しそうに写すのはたぶんものすごく難しいです。でもそのうち挑戦してみます。

 「水仙」というのは水仙の花を思わせるさわやかな香りがするという意味です。水仙というよりマスカットの香りに似てるような気がします。ただ、今回買ってきたのはそれほど質のいいものじゃないのかもしれません。さきほどいれてみたところ、想像してた香りと少し違いました。先月お店で試飲したのはもっとフルーティーでした。お茶は生き物なので、仕入れた時期が少しでも違うと味も変わってしまいます。先月買っておけばよかったかなあ。でも、不味いわけじゃないし、安かったので損した気持ちにはなりません。1200円/100gでした。ひとりで飲むなら100gもあれば一カ月はたっぷり飲めると思います。

茶器セット 昨日は茶葉のほかに桃の模様の蓋椀を買いました。写真は家にある桃シリーズを並べて写したもので、左奥が聞香杯。その前にあるおちょこみたいなのがお茶を飲む時に使う杯。右奥にあるのが蓋椀です。買ったのは蓋椀だけ。1500円でした。ちょっと高いなあ。日本の陶器にくらべるとできは悪いのに…でも、この手の蓋椀は日本ではあまり見かけないのよ。

蓋椀 蓋椀をどうやって使うかというと、このなかに茶葉を入れてお湯を差し、ふたをして抽出します。中国では蓋椀から直にお茶を飲んだりもします。蓋をちょっとずらして隙間から飲むと茶葉が口に入ることもありません。日本ではありえないような飲み方ですが、中国では決して不作法なことではなく、みんなそうやって飲むそうです。
 または、蓋椀を急須がわりに使うこともできます。写真のように蓋をちょっとずらして指で押さえて…

このように注ぐ このように蓋の隙間から杯に注ぎます。中国茶日本茶よりも熱いお湯で入れるので椀はかなり熱くなるし、手首を慣れない方向にひねるので、うまく注ぐにはいくらか練習が必要です。

 お茶を飲む時は、最初に聞香杯というのに注いで、すぐに茶杯に移します。それから聞香杯に残った香りを楽しんでから、茶杯でお茶を飲みます。

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