ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

 晴れ。夕べ雨が降ったので公園がビシャビシャでした。水元は湿地帯だからねえ。最高気温は25度。

午前中はバッタとり

 ツイートでは二頭しか取れなかったと書いたけど、そのあと家に帰るまでの間にトノサマ三頭にコオロギ(たぶんエンマ)を一頭とったので、結局それなりの数をとりました。

 ちなみに、わたしがとってるバッタはカエルに与えます。そのカエルはその公園で生まれたアレですから、もともとそいつの口に入る分だということで遠慮なくとってます。乱獲ではありません(強く主張)。公園じゃないところでもけっこうとってます。

夕方から図書館

ラムラム王

ラムラム王

 岡谷市出身の童画家で童話作家武井武雄の本。

 フンヌエスト・ガーマエスト・エコエコ・ズンダラー・ラムラム王は、名前に王がついてるけど貧乏な珊瑚削り職人の息子です。王は名前の一部であって地位をあらわしてるわけじゃありません。赤ん坊の頃から変身能力を発揮して人々を驚かせたので「きっとうちの子は魔物に食べられてしまい、魔物がうちの子に変身しているに違いない」と思った両親は、ラムラム王を家から追いだしてしまいます。

 そうして不思議な旅を続けて行くうちに、四回も本当の王様になり、奴隷にもなったことがあります。最後には自分が生まれてきた意味をもとめて三界を旅するのですが……?!

 武井武雄は大正時代とかに活躍した人ですが(追記:正確に言うと大正時代に活躍を開始した人、ですね)、絵も文章もオシャレ。「今見ても古さを感じない」というのは良く言うけれど、逆に新しく感じるくらいモダンです。お話も最高に面白かったです。

▲長野県岡谷市にあるイルフ童画館の前にあるラムラム王のオブジェ。イルフ童画館武井武雄の作品を展示してるらしいんです。館の前までは二度くらい行ったことがあるんですが、まだ一度も入ったことがありません。こんな面白い本を書く人の美術館だったのなら見とけばよかった。長野って面白いなあ。椋鳩十も長野県の人だし。


おかしなおかしなおかしのはなし

おかしなおかしなおかしのはなし

「おかしなおかしなおかしのはなし」
 お菓子にまつわる短編集と言えばいいんでしょうか。絵本なんですが、動物を擬人化したようなキャラが、自分の大好きなお菓子を沢山食べたくて大きいのを作ってみるとか、いっぺんに二個食べるとかして困ったことになりました、という話が多いです。例:パンダちゃんが二匹でプリンの話をしてて、大きいのを作ろう、バケツいっぱいとか、いやいやもっとでっかいのがいい、プリンのお風呂とか、でもそれ、ひっくり返せないじゃない、困ったなあ……みたいな感じ。

 昔の質問をつついてて、「えーっとちゃんと呼ばれている女の子」と「プリン」が出てくるお話を探してます。この本はハズレでした。


「大どろぼうとこびとのプリン」
 大どろぼうを自称する主人公は、空き巣に入ろうとして夜の町を歩いていますが、実はまだ一度も泥棒に成功していないようです。ナンジャモンジャの木のうろをのぞき込むと、中にこびとがいてプリンを作っていました。お腹がすいていたどろぼうは、プリンを一口食べさせてくれとたのみました。ところが、こびとのプリンを食べたとたん、体が縮んで大どろぼうもこびとになってしまったのです。こびとのプリンは二回までなら食べても翌日にはもとの大きさにもどりますが、三回たべると百年はもとにもどれません。はたして大どろぼうはどうなるのでしょうか?

 これもプリンもの。「えーっとちゃん」は出てこないのでハズレでした。でもこの本自体けっこう面白かったです。


ヒマラヤの花―写真集 (1982年)

ヒマラヤの花―写真集 (1982年)

「写真集 ヒマラヤの花」
 タイトルのままです。ヒマラヤの美しい高山植物の写真集。巻末に植物に関する解説があります。この記事関連で ヒマラヤに自生してて香料になるシャクナゲの一種って具体的になんだろって思ったので探してみました。なんとなく手にした本ですが大当たりであっさり正体がわかりました。

というわけで寝ます

 夜中の三時半を回ってしまいました。明日出かけるので寝なきゃと思うんですが、日記を書き始めたら目が冴えてきました。やばい。

トム・ソーヤーと昆虫

尺取り虫

 露に濡れた木の葉のうえを緑色の小さな虫が、ときどき体の三分の二を空中にうかして、「あたりの様子をうかがい」、それからまた這い進んだ。トムによれば、その虫は尺度を計っているのだ。虫が自分の意志で近づいてきたとき、トムは石のようにじっと坐っていたが、虫が彼のほうへ這ってきたり、あるいはどこかよそのほうへ行きたいようすを見せたりするたびに、彼は希望に燃えたり、希望をうしなったりした。そして、とうとう虫が曲がった体を空中にのばして一瞬ためらってから、はっきりトムの足にとりつき、彼の体をつたわって這いはじめると、トムは、ぞくぞくするほどうれしくなった−−というのは、それは新しい一揃いの服−−しかも、すばらしく豪華な海賊の服が手に入ることを意味するからだ。

テントウムシ

 茶の斑点のあるおばさん虫が目もくらむほど高い草の葉によじのぼった。トムはその虫をのぞきこんで声をかけた。「おばさん虫、おばさん虫、飛んで帰れ、お家が火事だ、子供がひとりで泣いてるぞ」おばさん虫は、さっそく飛んで行った。しかしトムは、すこしも驚かなかった。というのは、この虫が火事のことでだまされやすいのは、とうに知っていたし、トムは、これまで何回もその愚かさを試したことがあるからだ。

トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫)

トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫)

引用はこの本から。訳は大久保康雄氏。

『へんないきもの』より、見た目と性質がヘンだと思える生きものの抜き書き

ツチボタル(ヒカリキノコバエの幼虫)

 ねばねばする玉が連なる糸のようなものをたらし、発光することで虫を呼び寄せ、ねばねばでからめとって食べる。ニュージーランドの洞窟に生息。

ツノトカゲ

 危険を感じると目から血のような液体を発射して威嚇する。見た目もトゲトゲで恐竜のよう。北米大陸南西部からパナマにかけての砂漠に生息。

タイノエ

 タイ(魚)の口の中に巣くう寄生虫。かなり大きい。立派な足が歯のように見えなくもないので、これが出てくるとタイが入れ歯を外したかのように見える。別名を鯛之福玉といい、タイノエつきのタイは縁起がよいとも言われている。

メタンアイスワーム

 メキシコ湾の深海で、メタンの氷の中に穴を掘って暮らしている。ピンク色のゲジゲジのような生きもの。

ヒヨケムシ

 蜘蛛ではないが、蜘蛛の仲間。ある種のヒヨケムシはかなり大きくなり、イラクあたりでは寝ている人を襲って食べるという。麻酔効果がある液を注入するので獲物は痛みを感じないらしい。しかも毒をもってるらしい。ジャンプ力があり、子供の悲鳴みたいな声を上げるらしい。鹿などを襲って食べるらしい。
http://karapaia.livedoor.biz/archives/51574922.html
ここにある写真は有名。

クダクラゲ

 母体から分裂して生まれた個別のクラゲが、電車ごっこのように連結して融合し、それぞれが体の器官として変化し、ひとつの個体のように振る舞うという謎の生物。だったら分裂しなくていいんじゃないのか。

ミズヒキイカ

 ぱーっと開いた足の先からヒラヒラの長いものが垂れているイカ。このまま天井から吊るしたら、赤ん坊のベッドの上で回ってるオルゴールの代わりになりそう。大西洋、インド洋、太平洋などに生息。
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%92%E3%82%AD%E3%82%A4%E3%82%AB&hl=ja&client=firefox-a&hs=1oi&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=e4aOTskP8KKIB6WyyekN&ved=0CDEQsAQ&biw=1103&bih=531

フクロアマガエル

 メスの背中に袋がある。メスが生んだ卵をオスがその袋に詰め込み、卵はオタマジャクシになるまで袋の中で育てられる。袋の口は尻側にあり、メスは自分の後ろ足をつかってオタマジャクシをかきだすという。南米北西部に生息。

 Marsupial Frog で検索すると似たようなカエルの動画がヒットするが、
http://www.youtube.com/watch?v=l55w9jCF2BA
これなどは卵ではなくオタマジャクシを脇腹から背中の袋に入れている。押し込むというより孵化しそうな卵に親が覆いかぶさることで、卵から出てきたオタマが勝手に袋に入って行くようだ。背中でカエルになるまで育って勝手に這い出してくる。どっちかっていうと尻をひろげてオタマを排出するところが見たい。

ミカヅキツノゼミ

 ツノゼミの仲間はどいつもこいつも形がヘンだけど、ここまでヘンだと形だけでも称賛していいんじゃないかとちょっと思う。南米に生息。ただ、残念なことに 2cm くらいしかないらしい。もっと大きければいいのに。
http://www.ne.jp/asahi/rhyncha/index/foreign/spong2.html
↑ここに「ヨツコブ」という名前も出てくるけど、形だけならそいつも面白い。そいつも残念なことに小さいのが玉に瑕。

アホロテトカゲ

 前脚しかないトカゲ。トカゲというより巨大なミミズに前脚が生えたように見える。見た目だけなんだけど無視できない魅力。ただ残念なことに(?)最近はペットショップで買えるらしい。そうなると途端にどうでもよくなる。

シリキレグモ

 合衆国のジョージア州テネシー州に生息。名前の通り尻(というか腹)が断ち切られたような形をしており、切り口があたかも金庫の蓋のよう。あるいはハンコみたい。黙って見せられたら作り物としか思えない。これも最近はペットとして飼ってる人がいるようだけど、それでも無視できないスゴいフォルム。メスで体長 3cm というからそれほど大きくはない。これで 10cm くらいあったら本当にスゴいんだけど。
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%83%A2&hl=ja&client=firefox-a&hs=yWO&rls=org.mozilla:ja-JP-mac:official&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=HYyOTtbPGbCZiAeo7PWIDg&ved=0CDEQsAQ&biw=1103&bih=531

マダラコウナメクジ

 逆さ釣りで絡み合って変なものを口から出してからませあって交尾するナメクジ。なかなかエロい。アメリカ西部の森や山腹に生息。
http://www.youtube.com/watch?v=GSW9kWIRCOQ

コアリクイ

 危険を感じると立ち上がって両手を広げて威嚇する。可愛いっちゃぁ可愛い。アリクイのたぐいは子育てする時に背中に子供をのっけて歩く。そういうしぐさも含めて面白いっちゃぁ面白い。
http://www.youtube.com/watch?v=BhTNIH5SSLE


へんないきもの

へんないきもの

またまたへんないきもの

またまたへんないきもの

 人はより強い刺激を求めるから、ちょっとやそっと変わっていても、昔ほどには驚かなくなってる。最近こういう本を読んでもあまり面白くなくなってきたなあ、と思いつつメモ。

 なお、人力検索のぞろ目さんはこんな本とっくに読んでると思うので、これを答えたって無駄だと思う。さすがに最近は珍しい生きものを求めるぞろ目さんも減りました。イモトも動物を追うのをやめて山に登ってるしね。イモトにはムツゴロウみたいにいろんな動物と接触してほしいような気はするけど。特別変わってなくたっていいじゃんべつに。