ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

「月ぬ美しゃ」と「お月さんいくつ」

 「月ぬ美しゃ(つきぬかいしゃ)」は、月が美しいのは十三夜、女の子が美しいのは十七歳、と歌うのですが、十三夜を「とぅかみいか(十日三日)」、十七歳を「とぅななつ(十・七つ)」と発音します。

 歌ってるうちに「お月さんいくつ、十三七つ」という歌を思いだしました。子供の頃これを祖母に習って、十三七つは結局いくつなんだと聞いたような気がするんですが、祖母ももごもご言ってるだけでよくわかっていないようでした。十三たす七で、きっと二十歳だろうってことに落ち着いたのですが、次の歌詞が「まだ歳ぁ若いね」なので、昔の二十歳は特別に言うほど若いかなあとか、お月さんの若いのは十三夜なんじゃないの、などという疑問が残るわけです。

 何気なく「月ぬ美しゃ」についての説明をウィキペディアで読んでみたら「月ぬ美しゃ」の「十日三日〜十七つ」が本土に伝わるうちに途中が抜けて「十三・七つ」になったんじゃないかという説を柳田国男が唱えていると書いてありました。すげぇ、それだよ、柳田やるじゃん、と思ったんですが、要出典マークがついている(笑)

 というようなことを

このようにツイートしたところ、各方面から金関丈夫という人の『お月さまいくつ』という本を読むといいよとオススメされてしまいました。なんでも唱えているのは柳田ではなく桜井満という人で、本土と沖縄の交流より十三・七つの歌が古いので、沖縄起源説はあやしいらしいです。ちっ(笑)問題の本は図書館にあるのであとで読んでみる予定です。

 ルーツが沖縄じゃないとしても、たとえば九州あたりにルーツがあって、沖縄にはよりオリジナルに近い形で伝わり、それ以外の地域には途中が抜けて伝わったってことはないんですかね。