2011-05-06 日本書紀に見える地震の記録 ネタ袋 筑紫大地震 天武天皇七年(678年)、十二月癸丑の朔己卯の日(二十七日)、臘子鳥(アトリ)天を弊ひて西南より東北に飛ぶ。この月に筑紫の国、大きに地動る。地裂くること広さ二丈、長さ三千余丈。百姓の舎屋、村ごとに多くたふれ壊れたり。『日本書紀』 白鳳地震 天武天皇十三年(684年)十月十四日、人定(夜八時ごろ)大地震がある。山が崩れ川が涸れる。官舎や百姓の倉、寺社などが倒壊し、人と家畜が多く犠牲になった。伊予湯泉(道後温泉)が没れて出なくなった。土佐国の田畑五十余万ほどが没れて海となる。この夕べに鼓のような音が東から聞こえた。「伊豆嶋の西北、二面、自然に増益せること、三百余丈。更嶋と為れり。則ち鼓の音の如くあるは、神の是の嶋を造る響きなり」『日本書紀』# 同じ年に彗星(ハレー彗星)も観測され、流星雨が降ったとの記録もある。