幼くして親をなくした娘「あや」が庄屋さんの家に奉公に行く。子供のない庄屋夫妻はあやをかわいがり自分の子として育てようとする。しかし、家屋敷を狙っている庄屋の弟が、あやを屋敷から連れ出し殺してしまおうとする。あやが母親の形見であるあやとり紐をつかい山を作ると、紐は本物の山になってあやを救った。その後もさまざまな苦難にあうが、そのたびに形見のあやとり紐があやを救う。最後には若き殿様と出会い、庄屋夫婦とも再会し、幸せに暮らす。
鉢かづき姫と三枚のお札を足して割ったみたいな話。作中に出てくるあやとりは、巻末にやりかたが掲載されている。