ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

追記:伊勢崎で下車してから本庄で高崎線に乗るまで

 強風で電車がおくれまくり、伊勢崎に到着した時は16:30をまわってた。伊勢崎経由でと思ったのは相川考古館で弾琴の埴輪(膝の上に琴をのっけて弾いてる埴輪)を見たかったからなんだけど、たぶん半には入場が終わってそうだし、歩いてるうちに17時になってしまうだろうな。


▲曲輪町あたりの裏道。左の塀の下から顔出してるのって土管だよねえ。昔は道じゃなくてどぶ川だったんですかね。
 

▲伊勢崎市のマンホール。真ん中の陰陽図(曲玉二個で円になってる図)は伊勢崎市の市章です。「い」をかたどるとともに、曲玉で古墳時代からの歴史を表しているらしいです。このあたり、小さな古墳がたくさんあります。


 裏道をテクテク歩いて市立図書館横の橋を渡り、赤城山を見るとやっぱり分厚い雲がかかってる。強い北風が吹く時っていつもこんな。下を流れてる川は広瀬川(仙台のとは同名の別の川)。ここらも景色がいいよねえ。けっこう川幅があるんだけど、小さな橋がたくさんかかっていて便利だし(葛飾は中川や江戸川にかかってる橋が少なくてとてつもなく不便なんだよ)。


▲栄橋(図書館のとこ)から。遠くにうっすら赤城山が見えてるけど、写真じゃわからないかもね。
 

▲こっちは榛名山。ここから降りてきたわけよ。
 
 川沿いを少し歩いて、町にもどりたいので次の橋でもう一度川を渡った。

 もうすぐ17時だし、昼には遅く、夕飯には早いので、軽く焼き饅頭でも食べておくことにした。十日前くらいに通りがかった時、本局近くに古い店がまだ残ってたなあと思い立ち寄ってみることに。けっこう人気があって焼き上がるのを四、五人待っていた。店の人が「今日は売れちゃってアンコ入りしかないんだけど」と言うので、内心では餡入りは邪道だと思いつつ「あ、それでいいです。ひと串ください」と頼んだ。240円だった(餡なしは120円)。

▲郵便局の本局近くの焼きまんじゅう屋さん。
 

▲焼くときは串に刺さってるんだけどお持ち帰り用に抜いてくれた。
 
 焼き饅頭は群馬の郷土食で、通常は何も入ってない白い饅頭を、ごっつい竹串に四個くらい刺して、甘辛い味噌だれを塗りながら炭火で焼く。駄菓子屋とか和菓子屋で作っているんじゃなく、たいてい焼き饅頭の専門店で焼いてる。昔はそういう店がけっこうあって、町中だけでなく郊外にもあったね。

 わたしが住んでた名和地区はけっこう田舎で、もんじゃ焼きとかお好み焼きの店は見たことなかった(今はあるけどね)。でも、焼き饅頭屋はあったっけね。どこにでもあるものだと思ってたら、東京にはないって友達に言われてけっこう驚いた。
 

▲相川考古館。一応来てみたけどやっぱり閉まってた。風で電車が遅れてなかったら、ひょっとすると滑り込みで見られたかもしれないんだけどね。17時で閉まってしまう施設はついでに立ち寄るのが難しい。なかなか見られないなあ。
 

▲中沢肉店。すごい、まだやってた。
 

▲看板「ペットの専門薬局」ペット専門の薬局なんて新しいんじゃないかって思うけど、実は何十年も前からここにあったと思う。ボクサーだかなんだかの犬のマークにものすごく見覚えがあるし。
 

▲ペット専門の福田薬局。残念ながら木曜定休だった。
 
 焼き饅頭をどこで食べようか考えてるうちに連取町まで歩いてしまった。開いた本と地球儀のモニュメントがある公園をみつけて饅頭を食べた。

▲この公園、昔来たことがある。シオカラトンボが大群で飛んでるのを見たのですごく覚えてる。ついでに本のモニュメントが謎で「何コレ?」って感じだった。
 

今井町のスケートセンター。たしか冬だけの営業だったと思う。中西工業って会社がやってる。
 
◎中西工業
http://www.nkk-nakanishi.co.jp/index.htm
 冷凍関係の会社なのかと思ってサイトを探したら……うっ、ひどい。リンクが全部ローカルに貼ってあるじゃないか。恥ずかしいぞこれ。なおしたい、すっごくなおしたい。あ、でもスケートセンターのページだけはちゃんとリンクされてるのね。謎だわ。
 

今井町の布施肉店。昔ここで鶏モモとか肉団子とかを買ってた。今はやってないみたい。もしかすると新しい店舗がどっかにあるかもしれないけど探せなかった。
 
 今井町あたりでバスに乗ろうか迷ったけれど、麦畑が夕日にはえるのを見てついつい名和小のあたりまで歩いてしまった。

▲まだこんなに広い農地が残ってる。ここ、たぶん夏になると水田になるはず。北を見ると赤城山がでーん。北西を見れば榛名山、南西には妙義山(写真に写ってる山はたぶんこれ)、南には秩父の山がぐるっと見渡せる。

 名和小の前でバスに乗ろうと時刻表を見たら、時刻通りなら4分前に通り過ぎたみたいだった。4分くらいなら遅れて来る可能性は高いんだけれど、どうしたものかな。堀口町のバス停も近いはずなので、そこまで歩いてみた。その間追い抜かれていない。うーん、どうなんだろう。次は15分後くらい。15分もダラダラ待つなら次のバス停まで歩くかそこらを散歩したほうがいいんだけど。

 堀口町の交差点で先に行くべきかどうか迷ってたら後ろからバスが来た。わー、乗る乗る、止めて止めてーとお願いしたら、曲がったところで止まってくれた。ああよかった、乗れたー……って、えっ、曲がった? このバス曲がったわよね。本庄行きって書いてあるけど曲がった。がーん、東武バスが撤退して十王交通がやるようになってから経路が変わったのか。東京福祉大学ってところと板東小を経由して、八斗島あたりで昔のルートに戻るみたいだった。危なかった。知らずに歩いてたら八斗島まで歩かされてた。
 
 本庄にたどり着く頃黄昏時になっていた。だいぶ日が落ちてたけど、まあなんとか町を探索できる時間。本庄も懐かしい。昔何度か映画を見に来たことがある。映画館は……バスの窓からそれらしい場所を探したけれど今はなさそう(まあそうだろうな)。駅の南側にあった おわりや というデパート(これも東京ではヨーカドーレベルのものだけど)にもしょっちゅう買い物に来てた。今はでっかいスーパーだかショッピングモールだかになってるみたい。

 とりあえず電車の時間を見たら……げっ、あと5分くらいすると通勤快速とかいうのが来るではないか。あまりにも良すぎる接続にまたもや負けた。これに乗って帰ります。弱いです、わたし。


▲本庄の駅前(北側)。ロータリーの向こう、角にあるのはミスド。ここのミスドは20年前にはすでにあったと思う。今はわかんないけど当時は始発前から開いてたような気がするよ。珈琲のみながら上野行きの始発(たぶん)を待ったことがあるもん。このあたりに昔は繭人形を売る小さな店があったはず。蚕の繭を切ったり貼ったりして干支の動物にしたりする小さな民芸品だった。今はそんな店はないみたい。

 本庄駅といえば、昔は積み木を重ねたような可愛い形の駅舎だったはず。関越新幹線が通る計画がかなりまことしやかになった頃、それと関係してかあるいはまったく無関係なのか、駅舎を建て替えられてしまって、今では面白くもなんともない駅舎になってる。オモチャの家みたいな建物は、当時でも「これは貴重なんじゃないのか」という話が出ていて、どこかに移築しようっていう計画も出たと聞いたけど、どこへ行ったかは耳にしないのでやっぱり取り壊されちゃったのかな。新幹線の駅は、本庄駅からちょっと離れたところに本庄早稲田駅というのができた。

 早稲田というのは東京の早稲田大学の早稲田で、このあたりにセミナーハウスを持ってる関係らしい。今は早稲田の高等部が本庄にあるっぽいです。わたしが中学の頃、早稲田の分校みたいなのが本庄にできるという噂があって「ほんとに早稲田の高校が来るんなら、冗談で受けに行くよねー。早稲田受けたけど落ちたのって言いたいもん」などと友達と言い合ったのを思い出す。わたしたちの高校受験には学校が間に合わなかったし、そもそも2007年まで男子校だったらしいけど。