私が見た、「韓国歴史ドラマ」の舞台と今
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2009年初版
拉致被害者の蓮池薫さんの本。韓国の歴史ドラマ『太王四神記』『朱蒙』のストーリーを紹介しつつ、半島の神話や歴史を紹介する。北朝鮮と韓国の古代史認識の違いなども。北で「檀君陵」と呼ばれているものが南ではどう解釈されているか、また、その遺跡が発見された時、北朝鮮でどんな受け止められ方をしたかなど、拉致体験に基づく話も。
面白いんだけれど、途中から「……というドラマの内容が事実ならば、この時代……だったのだろう」という論調になっている。いくら歴史考証にお金をかけたドラマだからといってフィクションを含むと筆者自身も書いているのに、一体どこでその見分けをつけているのか少し疑問が残る。
しかし、実際にドラマを見ながら読むと、近くて通り隣国、似て非なる隣の国、韓国の歴史をもっと身近に感じられそうな気がする。残念ながらどっちも見たことがないんだけれど。