ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

最後の江戸時代人は誰?

 わたしの子供の頃、今よりずっと江戸時代が身近にあった。幕末生まれのお爺ちゃんやお婆ちゃんが、数少ないとはいえそこらにいたからだ。

 なんとなく、その頃の感覚のまま大人になってしまい、ふと気づいたら明治維新から140年もたってたわけで、さすがにもう、江戸時代生まれの人はこの世にはいないのである。

 じゃあ、誰が最後の江戸時代人なのかっていうと、答えは簡単、1865生まれで1986年に120歳で亡くなった泉重千代さんが最後の江戸時代人である。世界最長寿の人としてギネスブックにも掲載されている。男性で彼より長生きした人は、まだ現れていないそうだ。女性ではカルマンさんというフランス人が122歳まで生きたそうだが、1875年生まれなので明治維新後である。

 1866年、1867年、1868年(この年の10月に明治維新があった)生まれの人で重千代さんより長生きした人はいないので、最後の江戸時代人は泉重千代さんということになる。>長寿 - Wikipedia

 重千代さんといえば、ギネスブックに掲載されてからもお元気で、毎年の正月番組に元気なご長寿さんとして紹介されたりしたものだ。110歳を超えているのに、まだ畑に出て仕事をしているなんてことを言ってたと思う。

 あんまり元気なので、あの人は永遠に死なないんじゃないかと思っていた。長生きしているうちに医療が進んで、老いや病を防げるようになって、そのままずっと生き続けたりしないかしらと。残念ながらそんな未来は来なかったけど。

 ご長寿の人としては知っていたけれど、江戸時代最後の人、という切り口を再発見して、ちょっと新鮮な気持ちになった。



 関係ないけど、去年末か今年に入ってから、親の死亡届を出さず、ずっと生きていることにしたまま年金を受け取っていた息子が捕まったというニュースを見た気がする。ご長寿さんとして紹介したいと役所にテレビ局か新聞社から問い合わせもあったことがあるそうだが、面会が拒否されていたと言っていた。

 年金の不正受給のニュースなら、あまり珍しくはないんだろうけど、マスコミから取材があるほど長生きだと思いこまれていたというところが心にひっかかっている。探してみたけどニュース記事がみつからない。わたしはラジオのニュースで聞いた。