ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

女性の尻の形をした木の実(世界ふしぎ発見・その他)

 昔、インドの浜辺に女の尻のかたちをした不思議な物体が流れ着いた。どこから流れてくるのか、どこに生えているのかまったく分からなかったので、人々は海の底に生える椰子(ココ・デ・メール フランス語:Coco-de-mer)と呼んだ。その形から媚薬の作用があるとも考えられ、莫大な金額で取引されたこともある。1881年、イギリスのチャール・ゴードン将軍は、セイシェル諸島でココ・デ・メールの成る木を発見。その不思議な光景からセイシェル島こそエデンの園ではないかと考えた。

 ココ・デ・メールの実は結実してから地面に落ちるのに七年かかる。女性の尻の形をしているのはその実の中にある種である。つまり、木に成っている状態では尻の形をしていないので、長いこと「尻」の正体がわからなかったのである。

 ココ・デ・メールは雌雄異株で、セイシェルでは満月の夜になると雄株が雌株に愛に行って愛し合うという伝説がある。しかし、ココ・デ・メールの逢引を目撃した者は黒いオウムに変えられてしまうといわれている。実際にはグリーン・ゲッコーと呼ばれる緑色のヤモリが受粉している。

 ココ・デ・メールは学名をLodoicea maldivica、和名をオオミヤシ(大実椰子)、フタゴヤシ(双子椰子)、ウミヤシ(海椰子)などという。英語名はSea Coconut、Double coconutなど。

Coco-do-mar – Wikipédia, a enciclopédia livre
↑写真あり。尻というか、股の形をしてる。