ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

春の小川は渋谷の風景?(目がテン)

 渋谷が谷になったのは川に浸食されたから。童謡「春の小川」に歌われた川は渋谷にあった渋谷川の支流である河骨河(こうほねがわ)を歌ったもの。渋谷川はたびたび氾濫をおこすため昭和30年代後半に支流とともに蓋がされ、今では渋谷の地下を流れている。東急東横店東館にだけ地下がないのは渋谷川が流れているから。また、シブヤ西武のA館地下からB館地下へ抜けられないのは、その間に渋谷川の支流である宇田川(うだがわ)が流れているから。

 地下にある渋谷川とその支流はコウモリのすみかになっている。ということは大都会渋谷にもコウモリがいるということである。またその天井には鍾乳石がある。鍾乳石は石灰岩が溶けて再び固まったもの。渋谷川の壁や天井のコンクリートに石灰分が含まれているため鍾乳石ができる。また、洞窟真珠とよばれる球状の鍾乳石があちこちに落ちている。これは人工の洞窟ではめったに見られないものだと言われている。渋谷川で鍾乳石が見られるのは、地面のすぐ下を流れていることで、酸性雨が中和されずにしみこんでくるため、石灰分が溶けて出てきやすいため。

 渋谷川の源流は新宿御苑の玉藻池。そこからすぐに地下にもぐり、渋谷の地下を通ってその南で顔を出す。明治通り沿いを流れていき、途中で古川と名前を変えて東京湾に流れ込む。