ペリケファリア(「世界ふしぎ発見」より)
ペリケファリアは馬の尻尾で作る飾りである。これは貴族以上の男性が身につけることを許されているが、アレキサンドリアでは特別に女性が身につけることを許されている。当時の兵隊がかぶとにつけていた房飾りがそれである。
アレキサンダー大王(アレキサンドロス三世)が遠征に行く前のこと、大王がギリシアに反乱の鎮圧に行っている間にアレキサンドリアの町に異民族が責めてきた。残された女たちが勇敢に戦い町を守った。大王は非常に喜んで、この町の女性にペリケファリアを付けることを許した。
アレキサンドリアの女性が身につけるペリケファリアは単純な房飾りではなく、馬の尾をたわしのように束ねたものを長くして頭に巻き付けたもの(テレビで見るかぎりそう見える)。かぶとにつけた房とはまったく違うものに見える。