ネタ袋

不思議なことや、勉強になりそうな事を書きとめておくブログで、かつては日常の記録としても使われていたことがありますが、これからは不思議な話等をごくごくたまーに更新するかもしれません。

モーダカってどんなお菓子?

 モーダカあるいはモードガというお菓子がインドにあるらしいんです。ガネーシャ神の好物で、砂糖菓子であると説明されてることが多いです。絵にかかれたものは見たことがありますが、実物を見たことがありません。砂糖菓子ってどんなんでしょう。落雁みたいなもの?
 落雁の起源を調べてみたけれど、中国の軟落甘という菓子がもとになっているという話ばかりでインド伝来という話は(探し方がわるいのかもしれないけど)なさそう。そもそも軟落甘ってのはどんな菓子なんですかねえ。これは中国のサイトをゆっくりまわれば出てくるでしょうか。
 で、モーダカなんですけど、どうやら日本に来ると落雁ではなく最中(モナカ)になるらしいんですよ。発音も似てるでしょ。モーダカという音に漢字を当てたらしいのです。しかも、単純な音写じゃなさそうなんです。最中というのは満月のことです。ガネーシャ神は月の満ち欠けに関わる神様です。偶然にしてはできすぎていると思います。
 で、モーダカなんですけど、インドではどんなお菓子なんでしょう。日本の最中は満月に似ており(中国の月餅とも関係があるのかもしれません)、さらには妊婦のお腹にもイメージが重なるらしいんですよ。そういえばガネーシャは日本に来るとアレの神様になっちゃうんですけど、アレがあるからこそ女の人の腹は十五夜のお月様のようになるわけで。妻沼の聖天さんには最中のルーツ(かもしれない)歓喜団をお供えするっていうし。
 そこで気になるのは、モーダカにも満月や妊婦を思わせる部分があるのかしらってことなんです。よく知られているガネーシャの神話には、あまりエロい部分がないような気がするんですけど、日本に来るともろにそういう神様になっちゃうってのも不思議だし。ハッキリ物語になっていなくても、どこかアレを連想させるシンボルがインドにはないのかしらって思ったりするんですよ。ああ、もちろんガネーシャのパパとママがそういう神様だってのは知ってます。
 それやこれやの要点をかいつまんで言うと「モーダカってどんなお菓子?」ってことなんです。

追記

 モーダカはデーヴァナーガリーで मोदक modaka と綴るそうです。これで検索すると米粉で作った白い生地になんらかの具を包んで、宝珠かたまねぎのようなトンガリをつけた饅頭のようなものだそうです。糖蜜をたっぷり使うので甘いお菓子です。トンガリが日本の歓喜団のヒラヒラにつながっていくのかもしれないです。
http://nishamadhulika.com/special/modak_recipe.html

 また、横浜のインド家庭料理店のシェフ・ハリオムさんのブログによると、ガネーシャの好物はモティチュールラドゥ मोतीचूर लड्डू motichur laddu というもので、ヒヨコ豆の粉を水で溶いて、熱した油にバシャバシャっと落として天かすのようなものを作って、それをシロップに浸してから丸めて団子にしたものだそうです。こちらもかなり甘そう。
http://raani.org/faq/festive_food.htm


 どうやらガネーシャの好物は地方によって違うようです。ものすごく甘いお菓子であることは共通しているようですが。